生徒一人ひとりが多くのものを見て、感じ、考え、新たな視点を身につけられた高2ロンドンアウティング。

生徒一人ひとりが多くのものを見て、感じ、考え、新たな視点を身につけられた高2ロンドンアウティング。

高等部2年生のブレイク期間の過ごし方はさまざま。日頃の疲れをとるためドミトリーでのんびりと過ごす、試合に向けて部活動に励む、受験勉強に打ち込む...。しかし、そんな生徒たちですが、共通して楽しみにしていることがありました。「明日はアウティングだね」「アウティング晴れるといいなー」。 ブレイク期…
絵画とミュージカル、2つの本物に触れることの喜びを感じた高1のロンドン アウティング。

絵画とミュージカル、2つの本物に触れることの喜びを感じた高1のロンドン アウティング。

立教英国学院において、「ブレイク」とは二つの意味を持ちます。 ひとつは一日に3回のティー・ブレイク。2時間目と3時間目の間、6時間目の終了後、及び夜の授業の7時間目と8時間目の間にある休憩タイムのことです。この時間にはジュースや果物、お茶やビスケットが出ます。 もうひとつは、学期のちょう…
感謝:この1年、ずっと一緒に過ごしてきたかけがえのない仲間たちへ

感謝:この1年、ずっと一緒に過ごしてきたかけがえのない仲間たちへ

合唱コンクール。それは、私が立教に来て初めて体験した行事だった。一年前、転校してきた私がクラスに馴染むことができたのは、合唱コンのおかげだった。優勝するため、成功させるために、クラスは団結した。 それから一年。私は今回の合唱コンで伴奏者となった。私は、この合唱コンを絶対に成功させたいと思ってい…
忙しい寮生活の中で自分達だけで曲を作り上げた、最後の「合唱コンクール」

忙しい寮生活の中で自分達だけで曲を作り上げた、最後の「合唱コンクール」

 独特なピアノの旋律がニューホールに流れはじめる。それに合わせてハーモニーを重ねていく。私のクラス、高2−1組がこの合唱コンクールに選んだのは「流浪の民」だ。ふるさとを離れ、故郷を想い旅をする民の心を描いた一曲。  舞台に立つと、足は震えるし頭も真っ白だ。それでも最後の合唱コンクール、悔いのな…
世界中の多くの人々の信仰によって支えられている「クリスマスマーケット」

世界中の多くの人々の信仰によって支えられている「クリスマスマーケット」

私は12月21日から23日、ドイツのニュルンベルクを訪れた。ニュルンベルクは、イギリスから飛行機で2時間ほどのドイツ南東部にある町だ。また、日本人選手が活躍する強豪サッカーチームの本拠地としても有名である。しかし、今回私がニュルンベルクを訪れたのは、サッカー観戦のためではない。年に一度のヨーロッパの…
バルセロナ:自然のありとあらゆる表情を切り取ったような不思議な建築

バルセロナ:自然のありとあらゆる表情を切り取ったような不思議な建築

僕はこの休みにスペインのバルセロナへ家族で旅行に行った。この町はサッカーチームでも有名だが、もう一つ忘れてはならないものがある。それはガウディがバルセロナに残した、独創的な建築の数々である。 中でも有名なのは、百年以上前から作られ続け、未だに完成しないサグラダファミリアだろう。今まで僕が見てき…
水の都:世界中の人々が憧れる歴史ある美しい街、ヴェネツィア。

水の都:世界中の人々が憧れる歴史ある美しい街、ヴェネツィア。

ホテルに向かう水中バスに乗ると、写真や絵で何度も見たあの景色が、私の目の前に広がった。運河沿いに立ち並ぶ建造物に、アーチ形の教会、横を通り過ぎて行くゴンドラに船...。初めての街で、ひと目見て綺麗だと感じたのは初めてだった。 すでに場所は察するであろうが、私がこの冬訪れたのはイタリアのヴェネツ…
当然への翔破

当然への翔破

自分のことは自分が一番良く知っている。過去に何度か聞いたこのフレーズに、どこか底知れぬ不安感を抱かせたのは、書店で何気なく手に取った一冊の小説だった。主人公の少年は解離性同一性障害、いわゆる二重人格者であるが、彼自身はそのことを知らず、気付かぬ間にそのもうひとつの人格が殺人を犯してしまう、という内容…
すごく懐かしくて、とても嬉しかった。何一つ変わっていなかった「絆」。

すごく懐かしくて、とても嬉しかった。何一つ変わっていなかった「絆」。

ついにこの日が来た。目を覚ますなり僕はとんでもない興奮に襲われた。4年に1度、小学校の時に6年間ずっと一緒にプレーをしてきた仲間達と又サッカーが一緒に出来るという素直な興奮やよろこびに浸っていた。 いざみんなと会ってみると、僕の興奮はMAXに達した。4年ぶりに会う人もいれば、1年ぶり、半年ぶり…
1914年のクリスマス

1914年のクリスマス

クリスマス。それは家族全員でクリスマスツリーの前に集まって、主イエス・キリストの誕生を祝う、愛と幸せに溢れている、ドイツでは大切なイベントです。そんな聖なる夜の心が温かくなる話をこの冬休みにひとつ聞き、とても感動しました。 その話は1914年の出来事でした。1914年と言えば、7月にオーストリ…