「家族の温かさ」

「家族の温かさ」

 立教生となって家を離れ、約1ヵ月が経ち、初めてのハーフタームを迎えた。たった一週間の短い休みだったが、とても大切なものを気づかせてくれた時間だった。それは「家族の温かさ」だ。  よく「離れて気づくものがある。」と言う。この言葉が、今では以前の何倍にも感じる。前までいかに家族が大切か、というこ…
ロンドン・アウティング

ロンドン・アウティング

今回のアウティングはセントポール大聖堂とテートモダンへ行った。やはり、ロンドンの街は騒がしかった。人が山ほどいて、車が廃棄ガスをまき散らしながら通りすぎ......。溜息が出るほどのノイズに溢れているロンドンに自分を主張し聳えるセントポール大聖堂は私の心を奪った。力強く、何とも威厳がある外見、中に入…
「サッカー、やってみないか?」 声をかけられたあの日から…

「サッカー、やってみないか?」 声をかけられたあの日から…

「サッカー、やってみないか?」 中三の秋、この立教英国学院に新入生としてやってきた僕は当時の高一だった先輩たちにそう声をかけられた。それから一年半が経ち、ぼくは高二に、先輩は高三となった。そしてついに先輩達と一緒にサッカーができる最後の引退試合が行われた。 日本で九年間野球をやり続けてい…
イギリス人にとっての「普通」をたくさん知ることができた。〈ミレースクール短期交換留学〉

イギリス人にとっての「普通」をたくさん知ることができた。〈ミレースクール短期交換留学〉

春休みに一週間、ミレースクールとの交換留学のためにホームステイをした。 最初の日は、町の案内をしてもらった。 --これが公園で、ここが教会で、あそこの建物はすごく古くて有名。そっちにあるのは博物館で、目の前のはいつもお世話になってる歯医者さん。その右のほうに行くといつも通ってるダンスの教室があっ…
EPSOM CUP〈バレー部対外試合/高3生引退試合〉

EPSOM CUP〈バレー部対外試合/高3生引退試合〉

車の窓から入ってくる風にうたれながら外の景色を見ていた。今日はバレーボールの試合。自分にとって初めてのawayのepsom cup(現地校を含めた三校程で毎年行われるバレーの試合)。そして、高3の先輩達の引退試合でもあった。そんな日なのに、空は笑ってくれるどころか、今にも泣きそうな様子でEPSOMに…
決断

決断

僕にとってのこの春休みを一言で表すのならば、それは「決断」だっただろう。 春休み中、いくつもの決断をしなければならないことがあった。それは、新年度を迎えるにあたって、自分はどういう高校生活を送りたいかを考えることであったり、はたまた家庭の事情で転校することも考えたりだった。 まず始めに、昨年…
目標、自信をつけること

目標、自信をつけること

立教に来てバスケを始めて1年、学校の公式戦で初めてシュートを決めた。自分達のボールになった瞬間走って、パスをもらってシュートした。自分の投げたボールが、ゴールの網を抜けるのが本当に嬉しく感じた。 去年の球技大会の時からバスケを始めた。 「前にしていたスポーツに似ているから。」といった理由で始…
春

父が倒れた。  三学期の末に、初めて掛かってきた母からの電話はそんな内容で、妙に冷静な母の言葉がいつまでも耳に残った。  その時にはもう退院しているから、大丈夫だからと言いきかされた。両親なりの優しさだったのだと思う。だから、私は安心して三学期を終えた。  帰ってきた家にはビンラディンがいた。…
高校1年生アウティング: 初めてのロンドンで歴史の授業を追体験

高校1年生アウティング: 初めてのロンドンで歴史の授業を追体験

5月17日(金)、高校3年生を除く全校でロンドンにアウティングに出掛けました。 高校1年生37名のうち、本校中学部から進級した生徒は14名。半数以上の生徒たちにとって今回のアウティングが正に「ロンドン初体験」。予定通り正午に大英博物館の前にコーチが到着するとまずは班に分かれて昼食。いきなり自分…
初めての球技大会:人は、学年が違っても、こんなに一致団結できる!

初めての球技大会:人は、学年が違っても、こんなに一致団結できる!

私の初めての球技大会は、今まで生きてきた中で一番楽しいスポーツの時間だった。 野球が好きな私は、試合を観戦することはあっても、自分で実際に試合で投げたり打ったりしたことはなかった。 それをこの立教英国学院で経験できたことは本当に嬉しく思う。 高三を筆頭に中三までの七人チームは、学年関係…