中学部3年 国語科『ことばの描写力』【第1回目】

中学部3年 国語科『ことばの描写力』【第1回目】

   「八つか九つくらいの年頃だった。朝はまだひんやりしていた。私は門柱に寄り掛かって空を見ていた。朝日が昇ろうとしていたのだろう、透明な空が色づいていた。 朝早く戸外にノートと鉛筆を持ち出して、私はなにやら書きつけていた。が、空はあまりに美しいので、その微妙な光線の変化を書き留めておきたくなって…
昔からテニスをしていた私には、特に楽しみだったウィンブルドン観戦。

昔からテニスをしていた私には、特に楽しみだったウィンブルドン観戦。

 正直、私はこの学校に入学するまで、「テニス大好き!」という雰囲気は特にありませんでした。 しかし、入学してから部活やフライデースポーツの時に打つ相手もいて、テニスに触れることがとても多くなり、気がついたらテニス大好き人間になっていました。  いざウィンブルドンに着くと人が大勢いて、その空気…
イギリスで1年間生活して

イギリスで1年間生活して

私は中学1年生からイギリスにある立教英国学院で生活しています。1年前、中1だった時、そもそも私がなぜこの学校に入ったのか、なぜわざわざ飛行機に12時間も乗りこの学校へ来ようと思ったのか、自分でもよく分かりませんでした。それに、地元にいる親友や家族、犬などたくさんの人たちと離れて地球の反対側で生活する…
試合の中で学んだこと― 心のノートに刻まれた球技大会―

試合の中で学んだこと― 心のノートに刻まれた球技大会―

「ウェーイ!」 サッカーの試合開始後、相手チームが1点を入れたときの歓声が今でも耳に残る。私は、守備中心のプレーが目標であった。しかし、相手チームの人にすぐに抜かれてしまう。悔しくて、何度くらいついても、抜かれる。それがショックだった。  1試合目は1対4で負けてしまった。しかし。ここで立ち直ら…
本当の家族のようにぬくもりある日々だったホームステイ

本当の家族のようにぬくもりある日々だったホームステイ

 「あー、行きたくない。」 私はホームステイする前まで、ずっとこんなことばかり言っていました。正直、自分の英語力には自信がなかったので、不安でいっぱいでした。  あーだこーだ言っているうちに、とうとう恐れていたハーフターム1日目がやってきて、私はそわそわしながら迎えの車が来るのを待っていました。…
幸せだったホームステイ-直接触れ合ったからわかるイギリス人の人柄-

幸せだったホームステイ-直接触れ合ったからわかるイギリス人の人柄-

 ハーフターム。どれだけこの一週間の休暇が楽しみだったことか。その一週間はあっという間に過ぎていった。楽しくて楽しくて本当に幸せだった。この一週間を私は忘れないと思う。  私はハーフタームの間、立教の近くのユーハーストという所にホームステイをした。土曜日の午後、私達はホストファミリーに連れられ…
中3国語で今道友信氏の「温かいスープ」を読んで国際性とは何かを考えました。ー第11回

中3国語で今道友信氏の「温かいスープ」を読んで国際性とは何かを考えました。ー第11回

国際性  国際性とは何だろうか。ただ「国際性」と言われて考えても、なんだか私とはあまり関係なくて、もっと偉い、たとえば外交官だとか、国の大臣だとかに近い人が言うようなことのように思える。しかし、よく考えてみると、ささいなことではあるが、私たちの身近に、これも国際性といえるのではないかということ…
球技大会「みんなは一人のために、一人はみんなのために」

球技大会「みんなは一人のために、一人はみんなのために」

 今回の初めての球技大会は少し悔しい思い出となった。私の青組はほんのわずかな差で赤組に負けた。それから今回の球技大会で立教生たちの絆の強さを実感した。手作りのTシャツに敵、味方関係なく応援メッセージを書き合ったり、他の人がプレーをしている時に応援したり、優勝目指して一つになっているんだと思うと気持ち…
中3国語で今道友信氏の「温かいスープ」を読んで国際性とは何かを考えました。ー第10回

中3国語で今道友信氏の「温かいスープ」を読んで国際性とは何かを考えました。ー第10回

国際性について  私が考える国際性とは、いかに他国の人にやさしく接したり、親切にしてあげられるか、または隔てなく接するかだと思います。  これが国際性だと思ったのは、ドイツでの体験がきっかけです。  ドイツに来てまだ間もないころ、近所で見つけたイタリアンレストランへ家族で行ったときのことで…
球技大会「最終回、喉が枯れるくらい皆で励まし合って2アウトから勝つ事が出来た。」

球技大会「最終回、喉が枯れるくらい皆で励まし合って2アウトから勝つ事が出来た。」

 昨日の天候は雨で、球技大会には最も適さない天気となった。当日に雨が降るなんて誰も望まなかったはずなのに。 「雨だけど、楽しんで勝ちに行こう。」 先輩のその言葉は、少し雨が降っていた私の心を晴天にした。午前の部での最後は女子ソフトボールだった。私達赤組は先攻だった。最初のうちはあまり緊張していな…