読書感想文優秀作品:「星の王子様」を読んで

読書感想文優秀作品:「星の王子様」を読んで

 僕は大人でも子どもでもない。大人には子ども扱いされ、5歳のいとこも大学生のいとこもたまに大人扱いする。さしずめ「お兄さん」と言ったところだろうか。星の王子様を読んでいる途中も、僕は大人と子どもの中間だった。数字に執着して小惑星B612を検索してみたい、はたまた大人の考えがわからない王子さまに共感し…
乗馬の寄り道④ 色づく丘陵

乗馬の寄り道④ 色づく丘陵

11月中旬、風と雨の嵐が何度かやってきた。 一晩ごとに木々は葉を落とし、あっというまに裸になった。 丘と野が茶色にかわっていった。 雨が降り続くと、「ああ、冬がやってきたな」と思うのがイギリス。 おそろしい風が一晩中荒れ狂い、歴史ある本館(女子寮)はガタガタと音を立てる。 季節はあっと…
40周年記念コンサート作文:「僕にとって歌う幸せ」

40周年記念コンサート作文:「僕にとって歌う幸せ」

 僕は、自分の歌唱力に自信がない。はっきり音痴って言われても仕方ないと思う。しかしこれだけは誰にも負けないって自信を持ってることがある。歌うことを愛する気持ちの大きさだ。歌うことが大好きでクワイヤーに入った。食事の席でどうしてクワイヤーなのか?面倒臭くないのか?などの質問を良く受ける。歌う事は好きだ…
オープンデー作文:「1週間の辛くてとても楽しい日々」

オープンデー作文:「1週間の辛くてとても楽しい日々」

クラス企画が「不思議の国のアリス」に決まった時は正直、何故高校生にもなってこんな幼稚なことをやらなければいけないのか、と思った。 僕は模型班に入り物語に登場する海ガメもどきとグリフォンを作った。作る材料が針金で、ものの形をとるのが難しく、またよく手足に刺さるのでとても苦労した。ようやく2つの模…
40周年記念コンサート作文:「音色が作り出す世界」

40周年記念コンサート作文:「音色が作り出す世界」

 僕が真面目に音楽を始めたのは、この学校に転入して一年後だった。その時は40周年記念コンサートのことなど全く考えていなかった。ただ、35周年記念の映像を見たときに、演奏者は一体どのような気持ちで演奏しているのだろうと思ったことはあった。  あれから僕はギターを彼此5年半続けている。今までに、ス…
先輩たちの「伝統」を感じたコンサート」

先輩たちの「伝統」を感じたコンサート」

ホールの中が拍手喝采の音で埋め尽くされた。コンサートは無事終わり、その中で、僕は改めて自分は恵まれた環境にいるんだなということを再認識させられた。 イギリス、ロンドンでホールを借りて学校創立四十周年を祝うというだけでもめったにない機会ではあるが、単純にそれだけではなく、今まで数々の先輩方がここ…
オープンデイを通して知ることができた「支える」という意味

オープンデイを通して知ることができた「支える」という意味

 今回のオープンデイを通して、私は「支える」ことの意味を知ることができた。私は計三回のオープンデイを経験した。高一と高二のときには、クラス企画とフリープロジェクトだけを見ていて、あたかも生徒同士で支え合ってオープンデイをつくったという錯覚に陥っていた。高三では、クラス企画もフリープロジェクトもなかっ…
オープンデイ :クラスの絆を確かめられるとても貴重で大切な時間

オープンデイ :クラスの絆を確かめられるとても貴重で大切な時間

 「立教には、オープンデイっていう大きなイベントがあるんだよ〜。」と、先輩方や同級生からは聞いたことがありましたが、正直イメージが浮かびにくくて、オープンデイ期間に入るまで、ずっとイメージが曖昧なままでした。日本の文化祭のように、屋台を出したりお化け屋敷をしたりということはしませんが、この行事では日…
35周年記念コンサートから今回のコンサートへと受け継がれた僕の5年間

35周年記念コンサートから今回のコンサートへと受け継がれた僕の5年間

 5年前のウィグモア・ホールで行われた、立教英国学院創立35周年コンサートを僕は覚えている。当時僕はまだ中学1年生だった。一般生徒として先輩たちが演奏している姿が輝いていたのを覚えている。ピアノ、バイオリン、フルート、トロンボーン、木琴などの楽器があったのを覚えている。そして、それとともに演奏してい…
40周年記念コンサート:「縁の下の力持ち」

40周年記念コンサート:「縁の下の力持ち」

 学校の中にあるニューホールではなく、立教から約一時間と少しのロンドンのSt.John's Smith Squareのホールで行なわれたコンサートの中で、私は一つ気づいたことがある。それは、コンサートマネージャーの大変さと、そのありがたみだ。  私はずっと、コンサートの中で一番大変なのは、…