ラスト・オープンデイ

ラスト・オープンデイ

六日間という長いようで短かった補習を終え、高校三年生は我々にとって、最後のオープンデイの準備を開始した。お互いがお互いのことをよく分かっているためか、準備は手際よく進み、特に大きな問題もなく、完成へと向かっていった。ここでいう完成、高校一年生、二年生のころは、自分のクラスの展示が出来上がることを完成…
オープンデイ

オープンデイ

今年のオープンデイにも、父と母は来てくれた。両親が立教に来るのは年一回で、その時がオープンデイだ。 今回は、妹に 「ママ来てるよ。」 と言われ、会いに行くと、母は涙目だった。私まで目がジワジワして鼻がツンとした。その母の涙はうれし泣きなのか、悲し泣きなのか、感動した涙なのか分からない。妹を…
生きる。そして、つなぐ。

生きる。そして、つなぐ。

あの日もこんな朝だったのだろうか。 晴れ渡る空の下、そこは静けさに包まれていた。 今年の八月六日の広島。「70年は草木も生えない」と言われながら復興を遂げた街に、平和な世界を願う老若男女、すべての人々の祈りが広がった。 あの閃光、惨状は70年経った今でも体験した人々の中に深く刻み込まれ…
第二の故郷

第二の故郷

今回は今、自分が住んでいるオランダについて説明しようと思う。 Nederland「低地の国」 これがオランダ語でのオランダ国名だ。英語では、Netherlandになる。 「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」 と言われるように、海岸沿いに広がる湿地を干拓することにょり、土地…
高等部3年生遠足:ロンドンへのラスト・アウティング

高等部3年生遠足:ロンドンへのラスト・アウティング

高3の今年の行き先は、ちょっと毛色が違った。いつもなら、テムズ川沿いにそびえるビッグベン(時計塔の通称)で有名な、ゴシック建築の荘厳さあふれる国会議事堂だ。しかし今年はなんと『最高裁判所(The Supreme Court)』と『内閣戦時執務室(Cabinet War Rooms)』だった。 …
高等部1年生遠足:科学の伝統と遊び心がある街ケンブリッジ

高等部1年生遠足:科学の伝統と遊び心がある街ケンブリッジ

10月7日、私たち高校1年生はケンブリッジの街へ行きました。ケンブリッジ、と聞くと伝統ある名門大学のある所...ということくらいは分かりますが、その実態は意外と知らないもの。今回のアウティングを通して、私たちは実際のケンブリッジの暮らしを、ほんの一日だけですが、体験することが出来ました。 バス…
高等部2年生遠足:知的な雰囲気と夢の国の幻影が交錯するオックスフォード

高等部2年生遠足:知的な雰囲気と夢の国の幻影が交錯するオックスフォード

高2のアウティングはオックスフォードまで足を運びました。 オックスフォードのメインはもちろんオックスフォード大学。 ケンブリッジ大学と並ぶイギリス屈指の名門大学であり、世界ランキング2位という地位を誇っています。 また、ケンブリッジはどちらかといえば理系のイメージがありますが、 オック…
UCLワークショップ「英語はツールだ」

UCLワークショップ「英語はツールだ」

 このワークショップの開催を知ったときどうしても参加したい。そう思い、選考の作文で「必ずや立教生として活躍します。」と思いをこめて記した。その強い思いが功を奏したのか選ばれ参加することができた。受験生が、と思う人もたくさんいただろうが、きっと何かがある。何かが変わる。どうしても、と強く思った。自然に…
ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「ブリーフィング・ウィークエンド」

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「ブリーフィング・ウィークエンド」

「もうすぐ来るな。」 「そうだな。」 同じような会話を繰り返しながら、僕は玉井君にずっとくっついて歩いていた。 もうすぐ大勢の外国人が来る。こうして英語が堪能な玉井君の近くにいれば、絶対に大丈夫だ。そんな思いからの行動だった。あわよくばこのまま最後まで・・・とも思っていたが、そう上手くはい…
ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「サイエンスワークショップを通じて」

ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ「サイエンスワークショップを通じて」

サイエンスワークショップは、想像していたようにやはり大変だった。 だが、「大学レベルの高度な知識、技術を実験を通して学べる」という喜びが大きくて、最初は「長く感じるだろうな」と思っていた七日間があっという間に過ぎていってしまったくらい、毎日が本当に楽しかった。特に僕が今回選んだ研究テーマは、大…