夏休みの思い出

私は夏休みにギリシャ、ブルガリア、トルコ、そしてオランダの合計4カ国に旅行に行った。

 まず初めにトルコに行った。中東に行ったのは初めてだったので、ヨーロッパとの違いに驚いた。例えば、町並みや人、食べ物など。トルコは芸術品のような、繊細な柄のついた陶器のランプなどがお店の中など至る所にあったのが印象に残っている。このランプを購入しようと思いランプのお店に行ったとき、店主の人がトルコのランプはすべて職人が一から手作りしていて、全ての柄が違うなどと、熱意のこもった説明をしてくれた。

 次にギリシャ。イギリスの家はレンガ造りで所々に彫刻が施されているのに対してギリシャのアテネの家は白と茶色で角ばっていて装飾が少ないという印象を受けた。パルテノン神殿も見た。イギリスの有名な建築物は11、12世紀頃にできたものが多いのに対して、パルテノン神殿は紀元前432年頃に建築されたと知り、とても驚いた。なぜなら、何回も修復されているとはいえ、約2500年前に建設された建物の彫刻の部分などがはっきりと見えるのはすごいと思ったから。

 次にブルガリア。ブルガリアはロンドンや今回行った国の中では、1番モダンな建物が多い国だと思った。私は町並みがスイスに似ているという印象を受けた。街中の至るところに遺跡があり、触れられないための囲いや、閲覧する際に料金がかかるなどということはなく、ごく普通に町並みに紛れていた。そのため、ガイドブックなどを見ないとそれが遺産だとは分からないほどだった。ブルガリアヨーグルトが有名だと思ったので買って食べてみたが、いたって普通の無糖のヨーグルトだった。また、バラが有名らしく、バラの石鹸や香水などが沢山売られていた。

 最後にオランダ。オランダのアンネ博物館では、アンネの部屋の壁に貼られた写真や隠れ家の入り口の本棚などが当時のまま残っていて、見ていて痛々しい気持ちになった。

ゴッホ美術館、アムステルダム国立美術館にも行ったため、沢山の美術作品に触れることもできた。オランダは日本が鎖国をしていた時代にも交流があった影響で、美術館に行った際に日本の作品も沢山見ることができた。また街中にも浮世絵の描かれた壁などがあり、イギリスではそういった物を見ないためとても新鮮だった。

 今回の夏休みでは様々な国に短期間で行くことが出来たため、色々と比較をしながら観光をすることができた。国によって食事や人柄、建物などが全く違うということを、教科書上ではなく身を持って学ぶことが出来た。イギリスに住んでいる間しかヨーロッパを気軽に回ることは出来ないと思うので、今後も休みを有意義に使ってヨーロッパの他の国に行き、様々な文化に触れていきたい。

(高等部1年女子)