Oxford University Experience 研修報告書⑤ 英国のリアル

Oxford University Experience 研修報告書⑤ 英国のリアル

みんなが帰国する中、僕たちは研修に行くためにバスに乗り、オックスフォードへと向かいました。本当のことを言ってしまえば、勿論楽しみの気持ちもありましたがそれ以外にも、少し不安な気持ちもありました。何故なら、ハーフターム中に研修を受けた生徒からは、ディスカッションが多い、英語はしゃべれた方がいい、といわれ、授業をうまくやっていくことが出来るのかという心配が大きかったです。

 宿泊場所につき、最初の夜を寝て翌朝、ついに授業が始まりました。でも、先生方はとてもフレンドリーでした。こっちが英語がうまくしゃべれないということを考慮した上で、先生方も、知っている日本語を使って、僕たちと同じように頑張っていました。すると自然と授業の中ではありますが、生徒と先生が対等な関係でそれを進めていくことが出来ました。すると、だんだんと僕を含めたほかのクラスメートも発言の量が増えていったり、先生が面白いことを言ったときにはみんなで笑えるような、そんなクラスになっていました。

 何より一番いいと思ったこと、それは昼食をその先生方と一緒に食べるということです。どうしても、「授業」という名がついている以上、その時間が終わると気が緩んでしまうこともありますが、昼食も一緒だったので、そこでの会話を楽しむことが出来て、「英語」という面では、これ以上に無いほど使う機会があり、触れる機会が多くとても充実していました。

 英国の授業は基本的に、ディスカッション・プレゼンテーションを大事にするという話を聞いたことがありましたが、オックスフォードでは、それがまさに表れていました。ディスカッションを等してのグループプレゼンテーションは、研修前からとても心配していたことの一つでしたが、やはりすごく緊張しました。でも、他のグループよりも良いプレゼンをしなくちゃいけない、というほどよい緊張感が、グループのディスカッションを慎重にすすめ、結果として良いプレゼンをすることが出来るようになり、とても自分の自信へとつなげることも出来ました。

 今回の研修を通して、オックスフォードの街に行ったり、いままで見たことのないものを見たりしたこともたくさんやりました。でも、それ以上に今回得られた物は、授業を通して知ることの出来るイギリスの「リアル」です。このリアルを実際に体験するにつれて、僕の最初の気持ちであった、少しの不安から、もっといたい、まだやりたい、というような気持ちの変化も起こりました。

この度の研修は、今迄で一番充実していて、なおかつ自分が一番自分を発揮できた、最高の機会でした。

(高等部2年男子)