ケンブリッジ研修 生徒手記「英語を使う機会が圧倒的に増えました。」

ケンブリッジ研修 生徒手記「英語を使う機会が圧倒的に増えました。」

私は5月25日から6月2日のハーフターム中に、ケンブリッジ大学の研修に参加し、様々な事を学びました。

一つは授業についてです。ケンブリッジでの授業は英語で週に4回ありました。最初の授業ではミュージアムについて紹介していただき午後には実際に授業で触れたミュージアムに行き北極や南極の文化について学び、翌日の授業ではミュージアムで学んできたことをもとにプレゼンテーションを作成し発表しました。最後の授業ではイギリス発祥のスコーンを食べたり、世界の祭りや文化について学びました。立教での授業とは全く異なった形式で学ぶことができ、いい経験になりました。

授業以外にも毎日ケンブリッジの街に行く機会があり、2日目に行ったキングスカレッジの中にあるチャペルでの礼拝はチャペルがとても広く綺麗でパイプオルガンの大きさに圧倒され、聖歌や賛美歌を歌う合唱団であるクアイヤーの歌声も素晴らしく、立教英国学院の礼拝と全く異なっていたのが新鮮で驚きました。私はクアイヤーに入っているので声楽の勉強にもなりました。聖書朗読や説教は英語だったので苦労しましたが、自分なりに知っている単語だけで英文を理解する努力をしました。また、3日目に行ったパンティングでは、ケンブリッジで有名な建物や街並みを眺めたり、船を漕いでくれたイギリス人の人と英語で沢山会話をしました。パンティング中に雨が降ってしまい寒かったですが、綺麗な景色を見ながら鴨と一緒にケム川を船で渡っていくのは日本では絶対に出来ない経験であると感じ、更に現地の人達と会話をする事で自分の英語力の低さに驚き、もっと勉強しなければならないと感じました。

その他にも6日目には三味線、生け花、茶道と日本の文化に触れられる機会がありました。生け花を選択した私は、始める前は単純にお花を綺麗に見栄えよく花瓶に刺せばいいと思っていましたが、先生の丁寧な説明を聞くと、きちんとお花の長さや大きさで真(しん)、副(そえ)、体(たい)と名前が付けられており、長さのそれぞれ異なった三本の花を使って表現する生花正風体と自由に表現する自由花があると知り、実際に自分の作品を作りました。沢山のお花の中、私はかきつばただけを使ったシンプルな自由花の作品を作りました。先生が教えてくれた事を頭で理解していても、それを実践し作品にするのがとても難しく、先生に沢山質問しましたが、人生で初めての生け花で満足出来る作品が出来て楽しかったです。その夜にはヨーロッパで唯一の津軽三味線演奏者である一川響さんの演奏を生で聞き、また津軽三味線の歴史について教えて頂きました。一川さんの演奏はとても素晴らしく感動しもう一度聞いてみたいです。

このケンブリッジ大学研修を通して、ケンブリッジの文化や歴史を知り、たくさんの方々とお話しをすることで英語を使う機会が圧倒的に増えました。

私は中学3年間スウェーデンの現地校に通っていましたが、大学の食堂や先生方のフレンドリーな感じはイギリスもスウェーデンも同じで懐かしく感じ、スウェーデン語ではなく英語で会話をしなければならない事に不安や心配を抱いていましたが、先生や宿泊したKaetsuセンターのピーターさんがゆっくり話してくださったので、緊張を解くことが出来ました。ケンブリッジ大学で貴重な経験や新しい知識が増え、日本では絶対経験出来ないさまざまなことを学ぶ事が出来た充実した一週間で、ケンブリッジ大学はとても素晴らしい大学だと思いました。

(高等部2年生 女子)