ギター部コンサートと立教英国学院の「とある日曜日」

ギター部コンサートと立教英国学院の「とある日曜日」 ギター部コンサートと立教英国学院の「とある日曜日」 ギター部コンサートと立教英国学院の「とある日曜日」 ギター部コンサートと立教英国学院の「とある日曜日」
ギター部の部長が学期始めに顧問の先生のところに来て今学期のギター部コンサートの日程を相談した結果、
「日曜日の空きがない!」
という事実が判明。英語検定試験、TOEIC受験、漢字コンクール、スポーツクラブ対外試合等、週末には既に何かしらの行事が入っていました。
苦肉の策で、ロンドン社会人チームとのサッカー親善試合の直後に何とかねじ込んで実現したギター部コンサート、いつも通りの盛り上がりを見せて無事終了しましたが、予想通りとっても忙しい一日となりました。
そんな立教英国学院の「とある日曜日」をご紹介。毎週必ず大きな行事がある立教生活の充実ぶりを垣間みる事が出来るかもしれません。
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日曜日なのでいつもより1時間遅い8時起床。でもこの日は中学生を中心にすごい勢いで身支度を整えて食堂ホールにやってくる生徒たちが大勢いました。色とりどりのドーナッツや美味しそうなマフィン、茹でたての卵や豊富なフルーツが並ぶテーブルはいつもと違う朝食、学期に1度のコンチネンタルブレックファストでした。いつもの指定席で学年を超えた会話ができるのもいいけれど、学期に一度こうして同学の仲間とスペシャルな朝食をゆったりと食べる事ができるのもまた楽しみです。
くつろぎのひとときが終わるとその後は日曜礼拝。学校の礼拝に参加するクラスと隔週で地元教会の日曜礼拝に参列するクラスに分かれます。この日は高校1年2組がラジウィックの教会に、そして中学校3年生がクランレイの教会に出掛けました。クランレイの教会では「いろんな言語でお祈りをしましょう!」という説教があって、式次第の「主の祈り」のところにはフランス語、ドイツ語と並んで日本語も印刷されていました。地元の人たちの思い遣りがひしひしと伝わってくる礼拝でした。
礼拝後には全校清掃。1週間に一度、美化委員の生徒たちが中心になってキャンパスのあちこちを分担して清掃します。そう言えば、先学期交換留学で本校に1週間滞在したイギリス人の生徒たちがこれを見て驚いていました。
「生徒が学校の掃除をするんだ!!」
掃除は掃除人の仕事と割り切ったイギリスの教育との違いがこんなところにも発見できました。
昼食前に見慣れぬ日本人の集団が学校に到着。本校の卒業生達が中心となって定期的にロンドンでサッカーの練習をしている社会人チームの皆さんでした。毎年この時期になると高校3年生の部活動引退に合わせて親善試合をしにロンドンから来てくれます。今年も気持ちのいい快晴、青く広がる芝の上で思い切りサッカーを満喫できました。3対1で現役生徒チームの勝利に終わりましたが、試合中の真剣な顔とは全然違う温かい笑顔で高校3年生に励ましのエールを送りながら帰って行った先輩達にはいつもながら頭の下がる思いでした。
2時間近くのサッカー観戦が終わるとギャラリーの生徒たちはホールに移動。20分後にはギター部のコンサートが始まりました。先学期先輩達との合同コンサートでデビューした高校2年生にとっては初めての単独コンサート。男女それぞれの本バンドと、メンバーを少しずつ組み替えて作ったエクストラバンドによる6バンドの演奏が約1時間にわたって行われました。晴天のサッカーピッチでは広いキャンパスに吸い込まれてしまっていた声援が、このホールの中では心地良い熱気に変わってコンサートを盛り上げてくれました。
6時夕食。そしてその後は生徒会主催の「OPEN DAY フリープロジェクト紹介」。
「OPEN DAYは、日本の学校で言うと『文化祭』にあたるものです。1学期から準備を始めます。生徒全員が参加する『クラス企画』とは別に、有志で作る『フリープロジェクト』というのがあります。これから毎週定期的に集まって準備を始めることになります。今日は皆さんに昨年までの企画をご紹介しますが、皆さんのアイデアを持ち寄って新しい企画を作るのも大歓迎です!」
生徒会長の説明の後、各企画の紹介が始まりました。ダブルダッチ企画やエンターテイメント企画の実演を交えた紹介、ユーモアたっぷりの寸劇仕立ての紹介等、工夫を凝らした企画紹介が続き、新入生達の顔は早くも「やる気」で満ちているようでした。
Japanese Evening、ショッピング、ブルーベル見学、アウティング、各スポーツ部の引退試合やギターコンサートと休みなくイベントが続いた1週間でしたが、この後も漢字書き取りコンクールや英検、ウィンブルドンテニス観戦やスクールコンサートなど行事は目白押し。
「忙しいからこそ出来る」、「みんなでやるから出来る」という立教の精神は、こういう日々の生活の中でこそ自然に育まれていくものなのだと実感した1日でした。