朝から晩まで心ゆくまで「勉強」に明け暮れた「高等部3年生夏期特別補習」

朝から晩まで心ゆくまで「勉強」に明け暮れた「高等部3年生夏期特別補習」
7月7日、創立40周年記念式典が滞り無く終わり、翌日にはほぼ全生徒が帰宅しました。が、キャンパスのあちらこちらには赤ネクタイの生徒たちの姿が… 補習を受ける高校3年生が残っていた為です。
高等部3年生夏期特別補習は月曜日から金曜日までの5日間、毎日90分間の授業が4コマあります。「国公立大英語和訳演習」「語句の解釈」「電磁気学」「総合有機化学」「記述試験対策数学」「現代文記述」等々、開講講座のタイトルを聞いただけでも大学受験の雰囲気がたっぷり。いくつの講座をとるかは、自分の受験科目とその進み具合等を考えながら生徒たち自身が決定し1週間の計画を立てます。授業を受けない時間は高校3年生に解放された図書館の大きなテーブルを一人ひとつずつ使ってゆったりと、そしてじっくりと自習をします。質問があればすぐ上の職員室に行って気の済むまで先生方の説明を受けることもできます。
今年の補習は高校3年生の約8割が参加しました。開講講座は12種類。1科目のみ受講してあとは自分の計画で自習を進める生徒、目一杯の授業をとって士気を高めて頑張る生徒… それぞれのやり方で1週間を過ごしました。
「普段と違って、なんだかのんびりしていますよね。」
食事の席でそう呟いていた生徒がいました。確かに広いキャンパスに20数名の生徒だけ。ゆったりとした気分になれます。そしてその分授業にも集中できるそうです。90分の授業はいつもの50分授業と同じ早さであっという間に終わってしまいます。興味を持って取り組む選択授業ですから自ずと集中力も湧いてくるのでしょう。英語の和訳演習の授業では7名の生徒たちが先生を中心に大学のゼミのように机を並べて京大の和訳問題に取り組んでいました。普段の授業では味わえないような細かなアドバイスももらえて得るところも多かったようです。
就寝はいつも通り12時。文字通り朝から晩まで勉強づくしの1週間でした。休み時間に小学生や中学生と戯れることもなく、高校1、2年生に部活動やオープンデイの相談を受けることもなく、ただただ勉強に集中し、友達と受験について話し、将来の夢を語り合い、担任の先生から進路指導をたっぷりと受け… あらゆる意味で特別な1週間でした。
この補習が、それぞれの計画に従ってしっかりと夏休みを過ごせるいいスタートになってくれればと思います。
9月になって学校に帰って来ると、高校3年生にとっては最後の学期の始まりです。