ケンブリッジ研修第3日目

ケンブリッジ研修第3日目 ケンブリッジ研修第3日目 ケンブリッジ研修第3日目

授業2日目の本日は、まずは午後のパントマイム鑑賞に備えて先生がその説明と練習をしてくれました。
「練習?」ポカンとしている子供達…
パントマイムのタイトルは「シンデレラ」、日本でもよく知られているお話です。
「皆さんは多分ミュージカルや演劇のようなものだと思っているかも知れませんが、『パントマイム』はそれとは別物ですよ!」
今日は昨日からの先生に加えて、地元の小学校の先生も特別参加、17名の小・中学生を前に意味ありげなほほ笑みを浮かべながら説明を続けます。
「パントマイムは役者さん達だけではなくて、君たち観客も参加するとってもExcitingなものなんですよ。」

You Tubeで流れる実際のパントマイムを見ながら、「さぁ、この人たちが出てきたら? そう、みんなで “Boo—–!!”。ハイ、この音楽が流れたら? 両手を上げて!そう、こうやって踊りましょう! ”Are we adorable?” と聞かれたら、大きな声で ”No-oooooooooooo!” ハイ、よく出来ました! それではもう一度、この人たちを見たら?…」
なんだか、楽しいような、面白いような、でもちょっと緊張もする… 複雑な気持ちでレッスンの前半は終了、そして後半は昨日の続き:研修の最後に地元の方々に披露するNativity playとクリスマスキャロルの練習で、あっという間の3時間レッスンでした。

お昼ごはんが終わると、昨日と同様センター長のピーターさんと一緒にケンブリッジの町まで30分ほど歩いてTheatreに到着。小さな間口のエントランスからは午前の部を見終えた地元の沢山の小学生達がニコニコしながら出てくるところでした。中に入るとまずはインターバルのアイスクリームを注文し、それから館内の座席に移動。丁度真ん中一列の特等席をピーターさんが予約してくれていました。周りは小学生の子供達ばかり。小さな子供達が大半なので、立教生はかなりお兄さん・お姉さんに見えるほどでした。
そこで待つこと約15分、場内の明かりがスーッと落ちてリズミカルな音楽が流れ出すと子供達の歓声があがります。ステージの上に次から次へと現れる役者の皆さんはみんな楽しそう。そしてその笑顔が見ている子供達にもどんどん広がって、”Boooooo!” “No-ooooooooo!”と朝のレッスンでならった通りの掛け声がライブでおこります。立教生もちょっと恥ずかしながらも両手を上げてリズムに合わせて踊ったり、歓声を上げてみたりと、少しずつライブ参加。 シンデレラの靴を探す段になると、会場の子供達にもその行方を聞く形で、王子様の召使いが今日来ている子供達の学校名を一校ずつ読み始め、その度にその学校の子供達が歓声で答えます。もしかしたら? と思った瞬間、”Kids from Rikkyo School ?” と声掛けをしてくれて、一瞬のためらいはあったものの、立教生も元気に答えられました。そうなるともう周りの子供達との不思議な一体感もこみ上げてきて、更に面白いパントマイム鑑賞になりました。ちゃんと学校名を伝えておいてくれたピーターさんにも大感謝です!

その興奮も冷めやらぬうちにクリスマスイルミネーションで縁取られたケンブリッジの町を再び30分歩いて宿舎に戻ると、校長先生が様子を伺いに学校から来てくれていました。
「調子はどうだい? 楽しんでいるかな?」
この日の夕食は嘉悦センターの隣にあるFitzwilliam Collegeでのフォーマルディナーで、校長先生も一緒に参加してくださいました。午後のExcitingな雰囲気とは打って変わって今度はピシッとした制服に着替えて大人の世界へ。
ディナーホールにつくと、早速ピーターさんが英語で説明をしてくれました。
「あの奥の一段高くなったところを見てごらん。あれがハイテーブル。普段はVIPしか食事をとれないところですが、今晩は僕が特別にお願いして君たちもあのテーブルで食事が出来るようにアレンジしました。今年はスウェーデンの王室の方々が訪れて君たちが座るあの同じ椅子に座って食事をしたんだよ。お行儀よくね。」
ナイフとフォークの食事はお手の物ですが、流石に最初は少し緊張の面持ち。でもテーブルの上に用意されていたクリスマスクラッカーでディナーが始まると、いつものように楽しくお話をしながらスープから始まった豪華なクリスマスディナーを心ゆくまで堪能するすことが出来ました。

今日でこの研修も丁度中日。クリスマスディナーのご褒美のお陰もあって、とても充実した第3日目もまた楽しく終わりました。