立教英国学院

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立教生が綴る英国寮生活

イギリスでのサッカー生活



 小学1年生から中学3年生まで、僕はずっと野球をやってきた。高校・大学でも野球を続けるつもりでいたし、それしかないとずっと思っていた。だが人生はそう予想通りにはいかない。僕は今イギリスの学校に通い、中学3年生の秋からサッカーを始め、3年の月日が流れ、高校生活最後の試合、そのピッチ上に立っている。全て3年前の自分が予想だにしなかったことだ。事の発端は、この立教英国学院に来たときまでさかのぼる。

 どの部活に入ろうか。イギリスに来たばかりの僕の一番の悩みはこれだった。野球がないし、他に得意なスポーツもない。まるで闇の中に突然放り込まれたような気分だった。そんな僕を先輩が誘ってくれたのと、同学年にサッカー部が2人いたという理由で僕はサッカー部に入部した。この選択は、僕のイギリス生活を大きく変えていった。

 初心者の僕はもちろんチームで一番下手だった。それでも下手は下手なりに練習に食らいついていった。野球を始めたばかりの頃以来の経験だった。そして、チームにゴールキーパーがいないのと、キーパーっぽい体格をしているという二つの理由から僕はゴールキーパーという重要な役割を任された。日々の練習は上手くいかなくて、つらくて、苦しかった。それでも良いプレーができたときに仲間の笑顔が見られたから、自分の中で何とも変えることのできない達成感があったから、僕はサッカーを続けてこれた。

 そして、僕は最後の試合を迎えた。高校生活最後の試合は、勝って笑顔で終えたかった。だからこそ、いつもの倍以上に緊張して足が震えていた。今までの自分を全て出そうと意気込み、試合開始のホイッスルが鳴った。2点リードで前半を折り返し、後半。相手にフリーキックが与えられた。ゴールに向かって弧を描いたボールは僕の手に吸い込まれた、と思った。ボールが手から弾かれたと感じたときにはもう、相手がゴールにボールを押し込んでいた。自分のミスだと地面を見つめたその時、
「気にすんな!ここからだろ。切り換えていこうぜ!」
という仲間の声が聞こえた。その声のおかげで僕は冷静になれた。絶対に後悔したくなかったからその後も全力で声を出し、一生懸命にプレーした。そして僕らは、3対1というスコアで勝つことができた。

 自分の想像していた未来とは全く違うけれど、僕はこの3年間を後悔していない。自分が今までやったことのないスポーツを高校生活の中でやり遂げたということ、これ以上はない仲間たちとの最後の試合を勝利で飾れたということ、サッカーを全力で楽しめたということは、僕にとって最高の宝物となった。そして最後に、今まで一緒にサッカーをやってきた仲間に僕は心からの「ありがとう」を伝えたい。

(高等部2年生 男子)
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