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立教生が綴る英国寮生活

感謝、感激のオープンデイ



 「総合優勝は......」
太鼓が鳴り響いている時、私の心拍数も鳴り響いていた。口では、「オープンデイのクラス企画は嫌い」と言っていた自分は、いつの日か大好きになっていたことに今年気が付いた。そして最後だから優勝したいと思うようになった。クラスみんなも同じだった。

 「原爆」という難しいテーマに決まり、不安に思っている人も何人かいた。イギリスは、戦勝国で、日本は敗戦国。このことを考慮にいれなければ、批判の声は多いだろう。そしてクラス全員が本気で取り組まなければ最悪なものになると、みんな自覚していた。

 私は現在の原爆ドームを模型で作ることになった。
「メインだから大きさはなるべく大きく。」
こんないい加減な考えから始まった。M君は、
「高さ190cmが良い。」
と言い出した。この高さはドアに入らないため、組み立て式じゃないとダメだ。しかし組み立て式なら長さなどきちんと計って考えないと失敗する。私の頭がパンクしそうな時、M君が一冊の本を持っていると聞いた。その本は、原爆ドームのプラモデル用の本だった。M君は、
「これを17倍にしよう」
と言い出したので、最初は驚いた。こんなにたくさんのパーツを一週間で作り終えられるか心配だった。でも私はやろうと思った。

 4日目ぐらいまで他の模型班に「遅い」と言われた。私はわかっていた。確かに4日目でまだ部品を全て作り終わっていなかった。これから色を塗り、組み立て、一番上の針金などまだまだやることがたくさんあった。

 私はクラス企画以外にやるべきことがたくさんあったため、自分の模型の3分の1も手伝えていないかもしれない。手伝っても、間違えたりして迷惑しかかけなかった。しかし、そんな私をいつでも模型班のメンバーとして扱ってくれたみんなには感謝している。

 表彰の時、
「模型部門1位は......高等部2年2組!!」
と言われた時、涙が出そうだった。嬉しい気持ちが自分の中でいっぱいになって、今にもはちきれそうになっていた。舞台の上のみんなの笑顔は、全然関係ない人をも笑顔にするぐらいだった。模造紙、背景、模型共に1位を取れたこのクラスに、喜ばなかった人はいないと思う。「総合優勝1位は、高等部2年2組」と言われ、クラス全員が舞台に上った。私は照明係のため上から見ていようと思ったが、誰かが私の名前を呼んでくれた。その時私はちゃんとこのクラスの一員なんだな、と感じた。
 
 解体作業の時、私はクラスの方をあまり手伝えなかった。なぜならフリープロジェクトの方の片付けがあったからだ。しかし友達が呼びに来てくれて、模型を作ったメンバー全員で写真を撮った。こんな役立たずな私をいつまでも仲間に入れてくれてありがとう、と思った。そして友達の作った焼死体の解体が進んでいなかったため、そちらを手伝った。針金をたくさん使用していたので、手にたくさんの傷を負った。でも私は気にしなかった。傷だらけになっても良いと思った。危ない作業は私がやらなきゃと思った。ところが、隣の1組が早く解体作業を終えたため、2組に手伝いに来てくれた。来てくれただけでもありがたいのに、私がやっていた危ない作業を見て「やるよ」や「手伝う」などの言葉がかけられた時は感動した。今までライバルのように競い合ってきた相手が、こんなにも優しい人だと気づいた時、この人たちが私たちのライバルで良かったと思った。1組の人達がいたから、お互いに高め合えた。

 クラス企画はこれで最後。来年は高校3年生として、今までと全く違うことをする。でも私はこんな素晴らしい学年なら、来年の高3の方がもっと良いものを作れるような気がする。
 
 次の行事の時も競い合いつつ、お互いを助け合いたい。そしてもっともっと素晴らしい学年になっていきたいと思う。

(高等部2年 女子)
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