ゴージャス

ゴージャス

ゴージャスと聞いたら、何を思い浮かべるだろうか。私たち日本人は、きらびやかなものや、金ぴかのもの、高価なものをイメージするのではないだろうか。しかし、ホームステイ先の人は、私の思うゴージャスとは全く違うものに、ゴージャスと言っていた。 一緒に歩いていた時、古い家ばかりが並んでいる通りがあった。…
ウィンブルドン

ウィンブルドン

 今回のウィンブルドンは、待ち時間に雨が降ったり止んだりで、初めはそんなに楽しみにしていなかった。私が知っているような有名な選手は全部センターコートで試合が行われていて、ウィンブルドンまで行っても結局モニターで見るのか......と思って、全然期待できなかった。  だから、端の方の小さなコート…
観察眼

観察眼

人生5度目のウィンブルドン。中学1年生の時は、どんな選手がいるんだろうか、選手のサインもらえるかなぁなどと、いろいろなことを考えていた。今思えば、随分簡単に考えていたなぁと思う。選手にとっても年に1度のウィンブルドン。そう易々と選手がサインをくれるわけがないじゃないかと、5度目にして初めて気づいた。…
学年の変わり目、意識の変わり目

学年の変わり目、意識の変わり目

私にとってこの春休みは、けじめをつける休みになった。自分の描く将来、そしてその為に進むべき進路、普段は話さない真面目な話を、母と何度もした。また、こんなに真面目な話を母としたのは立教への入学を考えた時以来だった。 「大学生になったら何したい?」母が、まだ来年受験生になるという自覚を持っていない…
ウィンブルドン2016

ウィンブルドン2016

 ものすごい拍手と歓声が沸き起こった。しかし、その雰囲気はすぐに消え、しんとした空間の中で 選手の出す声とボールを打つ音が響いていた。ボールの音が止まるとすぐに、大きな拍手と歓声が聞こえてきた。 このくりかえしが一時間半続いた。あの時間は私にとって夢のような時間だった。  私は、学校行事の…
ハーフターム

ハーフターム

私は親と3人でこのハーフターム中アイスランドへ行った。3泊4日の小さな家族旅行だが、受験シーズンに突入した高校3年生の私にとっては、「なんでこのタイミングで行くのかなぁ。」と嫌に感じるものがあった。 しかし、初日から、レイキャビク空港に着いた時点で、私はそこにある圧倒的な自然に心を奪われて、そんな…
高3

高3

小学5年生の9月、私は立教に入学した。当時は見るもの全てが新鮮で、どんなに些細な事でも感動していた。そしてその感動を与えてくれる先輩方に、強い憧れを抱いていた。 中学1年からは、クラスメイトがうなぎ登りに増え続けた。教室は徐々に賑やかになっていった。それにつれて先輩との関わりは減っていった。しかし…
不安

不安

授業が終わり、シャワーに入り、30分後には、また教室にいる。ギターの音、後輩たちが部活に向かう声、小学生たちが仲良く遊び楽しんでいる声、こんな音を耳にしながら僕は教室で放課後、勉強をしている。 よく、1年前を思い出す。自分たちが部活に行く途中で教室で勉強を黙々としている高校3年生の姿。そんな姿…
ポンコツ受験生

ポンコツ受験生

受験をするか悩み始めたのは高校2年の3学期で、人の意見に流され続けて気がつけば高校3年になっていた。受験をするのだろうと他人事のように思いながらも、両親の前ではついごまかしてしまう。良い大学に行きたいという思いと、失敗するのが怖いという思いの狭間で私は常にプライドと戦っていた。 私の人生を列車…
生き生きした立教生の一員に

生き生きした立教生の一員に

活力にあふれた人達。それが、私がここの生徒達を見て思ったことだ。  球技大会は入学してからわずか2週間後に行われる。ここに来たばかりの私は、忙しい寮生活や学校生活に直面していた。慣れない環境の中、放課後には大会の練習が始まり、さらに授業や小テストといった日常があり、私はすぐに心身ともに疲弊した…