コロナでも

コロナでも

やったー!冬休みだ。飛行機から降りると、さっきまでの嬉しさが何処かに行ってしまいました。すぐに家族に会えるかと思っていたら、空港内でのPCR検査に時間がかかり、終えるのに三時間近くかかりました。書類に記入したり、四つのステージを通過しなければいけませんでした。いつもよりどっと疲れ、夕食後久しぶりの我が家を満喫することなく、眠ってしまいました。こんな始まりの冬休みは、案の定つまらない休みとなりました。

日本では、GO TO トラベルの最中で、じわりじわりとコロナ感染者が増え始めていました。我が家もクリスマスを旅先で過ごすの計画をしていましたが、医療関係者の大変さやイギリスでの感染者拡大のニュースを見て、取りやめることにしました。久しぶりの旅行だったので、とてもガッカリしました。毎年楽しみにしている立教大学でのクリスマス礼拝も中止になり、なんのイベントもない寂しいクリスマスになりました。年末年始の帰省も自粛の雰囲気があり、お年玉獲得が危ぶまれました。

お正月は、祖父母の強い希望があり、マスクをして少しだけ一緒に過ごすことが出来ました。喜んでもらえて良かったです。そして、お年玉も無事にもらうことができました。

お正月を迎える直前、学校から三学期のオンライン授業の知らせがありました。

何となく予感していました。悲しいような嬉しいような、不安も入り混じった複雑な気持ちでした。日本もGO TOトラベルが中断し、ロックダウンしてしまいました。ほとんど外出しない日々が続き、ストレスがたまりました。そんな中、新学期が始まって、オンライン授業が始まりました。画面上ではあるけれど、友達と話せたり、先生にも会えて、いつもの自分に戻れた気がします。宿題が毎日出て大変ですが、何処にも行けず、ダラダラと過ごしているよりも充実しているように思います。

去年から今年にかけて、初めて経験する事ばかりでした。授業ではChromebookを使い、オンライン授業にも随分慣れてきました。授業で学ぶ事以外にも気付きや得たことが多かったように思います。友人や家族の大切さ、先生方の思い、安全な暮らしを支えてくれている大勢の人達。今まで目を向けることがなかったことに、目を向け考えられるようになりました。今後また学校が始まり寮生活に戻ると思いますが、こうした学びや気付きを学校生活に活かしていきたいと思います。
(中学部2年生 男子)