バイオリン

バイオリン

私は4歳の頃にバイオリンを始めました。始めたての頃は全くと言っていいほど何も覚えていませんが、練習が本当に嫌だったことだけは覚えています。私の通っていた教室は「スズキ・メソッド」という世界的にも有名な鈴木鎮一先生がつくった学校に所属している数多くの教室の1つだったので、夏休みにはいくつかの教室合同で行われる合宿があったり、練習時間はしっかりととっていたように思います。しかし幼い私にとって、練習は母に叱られるだけの、つまらない時間でした。
小学校6年生になって、中学校受験の勉強が忙しくなった私は、他の習い事と同様にバイオリン教室も休むことにしました。母に叱られる、あの退屈な練習をしなくて良くなったので、ほっとしたのを覚えています。
でも不思議なことに、この休んでいた1年間が、私が再びバイオリンと向き合いたいと思うようになったきっかけである事も確かです。自分でもよくわかりませんが、この1年間で私はとてもバイオリンに興味を持つようになりました。
そして中学校を経て高校生になった今、私はバイオリンを弾くのがとても好きです。思うように弾けなくてイライラすることはあっても、辞めたいと思うことはありません。これからもさらに上を目指して、練習に励もうと思っています。

(高等部1年生 女子)