初めての短期留学「頼る人はいないんだ。1人で頑張るしかないんだ。」

初めての短期留学「頼る人はいないんだ。1人で頑張るしかないんだ。」

7月10日から1週間、Wolverhampton Girls High Schoolへ交換留学に行きました。”充実した夏休みにしたい”。それだけで希望した交換留学。私にはなんの目標もありませんでした。

交換留学では、その女子校に通っている子と2人1組で毎日行動を共にします。帰る場所はその子の家。ハーフタームの時とは違い、1人でホームステイです。
現地の学校の前に着き、1週間お世話になる子と顔合わせ。お父さんと3人で車に乗って家に帰る時、初めて「頼る人はいないんだ。1人で頑張るしかないんだ。」と思い、それと同時に不安でいっぱいになりました。

私がお世話になった子、フランチェスカちゃんはすごくおとなしい子でした。初めはただ緊張しているだけなのかな?と思っていたけれど、学校でもあまり友達と話さない子だったので、正直、話題作りにとても困りました。
そんなフランチェスカちゃんのことは、一緒に過ごしていくうちにわかりました。ロックバンドが好きなこと、日本語が思った以上に話せる子で、1番印象的だったのが「あなたは6時にテニスをしたいですか?」と聞いてくれたこと、楽器をやっていること。お互い、自分の母国語ではない片言の言葉で話すことがよくありました。
お父さん、お母さんもとても優しい方で、ご飯の時はいつも今日あったこと、日本のこと、私自身のことなど、たくさん話しかけてくれました。
優しい方々に恵まれたおかげで、初日の不安はゆっくりと消えていきました。
それでもやっぱり寂しさは消えなかったようで、学校で他の交換留学生に会ったりした時、とても安心したのを覚えています。

最終日は学校のSports dayでした。マニキュアを塗ってもらったり、顔にペイントをしてもらったり、一緒に競技を見たり。とても楽しかったです。
その分別れも辛くなり、号泣。また会えると分かっていても、別れというのはつらい。そう思えたことが、充実した1週間を送れた証拠ではないかと思います。

今、この交換留学を振り返ると、下手でもいいから英語をどんどん使って、相手を知ることができたかもしれない、一緒にできることがあったかもしれない。思うことがたくさんあります。
嬉しいことに、このリベンジの機会は3学期に来るので、新たな目標を達成できるように努力していきたいです。

目標の無かった私にできた新しい目標。それは”堂々と英語を話す”。英語が下手なことぐらい、相手だってわかってる。自信を持たなくちゃ。
一生に一度、あるかないかの貴重な経験ができて、本当によかったです。

(高等部2年生 女子)