さまざまな人々–梶田先生のお話を通して

さまざまな人々–梶田先生のお話を通して
日本大使館で僕たちはノーベル物理学賞を受賞した梶田先生のお話を聞いた。
会場はおしゃれな雰囲気で、そこにいる人たちもそれぞれの分野で活躍中の人に見えた。特に研究職の人が多く見られた。僕たちは前日にニュートリノについて調べ、できる限りの準備をしていた。それでもやはり、梶田先生が目の前で話し始めると、なんともいえない感動が身を包んだ。
お話が終わると、質問タイムが始まった。僕たちはこの日、直接聞きたい質問がいくつかあった。しかし、緊張のせいで結局その場で質問することはできなかった。後ろで質問している人たちをうらやましく思うことしかできなかったのだ。
梶田先生を囲んでサイエンスワークショップに参加する日英の高校生が記念写真を取った後、少しだけ梶田先生に直接質問できた。しかし、そこでもすべての質問をすることはできなかった。少し心残りがある中で、三人でしゃべっているときだった。クイーンメアリー大学で物理を教えていて、梶田先生の研究チームに入っている香取先生に話しかけてもらえた。僕たちはわからなかったことをすべて質問することができた。僕たちの聞きたかったことがすべてが解決したのは、その人のおかげだ。
最後、帰る間際になっていろいろな人たちに話しかけられた。その中には、立教からとても近いクランレイという村に住んでいる方もいた。UCLロンドン大学の学生らしき人もいた。これだけ多くの種類の人が集まったことで、改めて梶田先生の行ったことのすごさを実感した。
今回何よりも驚いたことがある。それは想像以上に多くの人が、海外で仕事をしていて、梶田先生は、そんな人たちの中に身をおいて研究しているということだ。そして同じ国の人でも、さまざまな考え方をしていることに改めて気づかされた。グローバル化とはただ海外との交流をするのではなく、いろいろな考えを理解することから始まるのだなと思った。
(高等部2年生 男子)