ジャパニーズ・イブニング ー 日本とイギリスとの心の距離を少しでも縮めたい。

ジャパニーズ・イブニング ー 日本とイギリスとの心の距離を少しでも縮めたい。
“ジャパニーズ・イブニング” 我々生徒達が英人のお客様に、日本の文化を知ってもらおうというものだ。今年私は、剣玉・独楽の企画長になった。正確に言えば、なってしまった。
最初私は、英会話がそこまで達者ではないので、なにか英人と一緒に楽しめるものがいいと思い、この企画を選んだ。企画長は他の高2がやってくれるだろうと考えていたのだが、高2が私一人だけだったので、企画長になってしまった。
私は普段人前に出て何か物事を仕切ることが苦手だ。しかも剣玉・独楽は得意ではなかった。この企画をうまくやっていける自信が全くなかった。前回のジャパニーズ・イブニングで独楽をした人が多くいたので、私は特に剣玉の係りになった。大皿にのせるぐらいしか出来ず、とてもあせった。
その日から私は、放課後に少し時間があったら剣玉をするようにした。そのおかげで、基本的な技と少し難しい技が出来るようになった。剣玉企画の昔の資料があったので、それを参考にし、剣玉の部位を写真と名前つきで作ったりして、少しでもわかってもらえるようにした。
当日、独楽・剣玉は少ししかスペースがもらえず、端の方だったので、少し地味に見えた。それでもお客様は来てくれた。下手な英語と身振り手振りで、やり方を教えた。伝わりにくかったと思うが、大皿に玉が乗ったときのうれしそうな顔を見ると、素直にうれしかった。
今回私が英人の方に教えたのは、日本の文化のほんの一部だ。しかし、ここから少しでも日本に興味を持ち、もっと日本のことを知ってもらいたい。そういうことから日本とイギリスとの心の距離を少しでも縮められたらと思う。
(高等部2年生 男子)