毎日話している日本語が使えない、当たり前の事が出来なかった事が奇妙だった夏休み

毎日話している日本語が使えない、当たり前の事が出来なかった事が奇妙だった夏休み
私は夏休み中日本の家には帰らず、2ヶ月間2つの語学スクールに参加し英語を学んだ。
毎日午前中は英語の授業、午後はスポーツといった形で過ごした。英語の授業はもちろん、周りに日本人は誰もいなかったので、常に英語で相手に伝えなければならなかった。毎日話している日本語が使えない、当たり前の事が出来なかった事が奇妙だったし、そんな自分にも驚いた。
スペイン・イタリア・フランス・ドイツを始め、ルーマニア・チェコ・スロベニアなど、本当に様々な国の人と友達になることが出来た。そして私が驚いたのは、まず普段私達が使っている電子辞書に皆が感心していたこと、日本のアニメの認知度の高さだった。また、皆に自分たちの名前を日本語で書いてほしいと頼まれ、カタカナで名前を書いてあげたりもした。その時の皆の目を丸くして口を開けてビックリしたような表情を見ると、何だか嬉しくなった。
いつもの夏休みなら、きっとまた家でだらだら過ごしていただろうけど、今年限りは心から充実した時間を過ごせたと思う。もちろん日本に帰って友達や家族に会いたい。そして英語力が伸びたかどうかも自分では正直分からない。だけど一番大切なのは、下手でも良いからとにかく積極的に自分の意見を伝えることだということを学んだ。
この夏休みに出会えた友達とはこれからもずっと長く連絡をとり合えたらと思う。
(高等部1年生 女子)