立教英国学院生活の一秒の深さー有意義な一秒を過ごしていきたいー

立教英国学院生活の一秒の深さー有意義な一秒を過ごしていきたいー
 ロンドンから車で一時間ほど離れた静かな郊外に、わたしの新しい学び舎はあります。緑に囲まれたこの場所では、時間の流れていく様子がよくわかります。
 この学校で生活を始めてまだ日が浅いけれど、身を以って実感するのは、一秒の深さです。ここでの一秒は、日本で生活していたときの一秒とは全く異質なものです。例えば朝食時の一秒、ホームルームでの一秒、整理整頓の一秒、礼拝時の一秒、英語での会話の一秒。それらが全て、日本のものより大きいと感じます。長いのではなく、奥行きがある、または深いと感じるのです。
 おそらくそれは、ただ単に生活が充実しているだけという訳ではなく、毎日行われていることが、全て今後の人生で必要になるものであるからなのでしょう。片付けやテーブルマナーなど、初めて触れたのではないものも新鮮に思えるのは、一重に、それが自分の将来に役に立つことを実感しているからです。そう考えると、勉強や楽器の練習に関しても、一秒間にどのくらいのことを会得できるかが、わたしがこの学校で成長するための鍵になると思います。
 折角このことに気付いたのだから、立教での三年間、そしてその後の人生において、無駄な「一秒」は作らないように心がけたいです。自分が過ごした数秒の分だけ得るものがあるように、日々精進していこうと思います。
(高等部1年生 女子)