劣等感

劣等感
高1の2学期、バスケットボール部の最後の試合が終わり先輩たちが引退した。自分はその試合に出られなかった。理由は単純、下手だったから。
僕は立教に入って初めてバスケットボールをした。今までバスケットボールなんてしたことはなかったし、体育でも避けていたほどだった。しかも同じ学年の2人はゴリゴリの経験者で、実力差は天と地ほどあった。そんなこともあってあまり部活に顔を出さなくなってしまった。まともに顔を出すようになったのは3学期になってからで、もちろん試合に出してくれるはずもなかった。
最後の試合の後、先輩に「お前はセンスがあるのにもったいない。もっと練習にくればよかったのに」と言われた。少し嬉しかったけど、それ以上に悔しかった。
それ以来、休みの間もひたすら練習した。夏休みなんかは特に。1日5時間ぐらいはしていたと思う。それだけ練習したおかげで、少しは上達してレギュラーとして試合に出られるようになった。でもいざ出てみると緊張で体が全く思うように動かなかった。結局試合にもあまり勝てなかった。本当に悔しかった。夏休み中や2学期の間も、怠けずにしっかり練習したからこその悔しさを感じた。来学期は絶対に勝ちたいと心から思った。冬休みは勉強で忙しくなってしまうと思うが、毎日バスケットボールもできたらいいなと思っている。
今までバスケットボールに興味もなかった自分がこれだけ熱中できたのも、すべて今学期卒業する先輩たちのおかげなので、それに応えられるよう練習をし続けようと思う。
(高等部2年生 男子)