ミレースクール交換留学体験記「一緒に笑って、一緒に遊んで、そうしたらもう掛け替えのない友達だった。」

ミレースクール交換留学体験記「一緒に笑って、一緒に遊んで、そうしたらもう掛け替えのない友達だった。」
「ねえ諒子。この子はとてもアニメが好きなんだよ!」
ミレーからの留学生であるエリーが英語で私にベラという女の子を紹介してくれたのはクラスルームに初めて入ってすぐのことだった。エリーとは立教で交流したときに『アニメ』という共通の趣味があって仲良くなった。イギリスに日本のアニメがそんなに普及しているとは知らなくて驚いたのを覚えている。とにかく私はその時とても緊張していて、彼女が何を言っているのか全く聞き取れず、日本語で「ベラは アニメを すきです。」と説明を受けて初めて理解した。そして、とても嬉しかった。
最初は何を話して良いのか分からず、ベラとは二人でニコニコしているだけだったが、お昼ご飯の時に思い切ってお気に入りのキャラクターカードを見せると、目をきらきらさせて
「これ知ってる!!!」 「かっこいい!」とはしゃいでいた。ベラの好きなアニメは完全に私と同じで、好きなキャラクターについて語っているときは、あるはずの言語の壁なんて無くなっていた。
次の日からはお弁当も、パートナーとの授業もベラと一緒だった。ベラだけに限らず、もちろんクラスの子達とも沢山交流した。昼休みには、今流行しているという『スナップチャット』というスマホのアプリで写真を撮った。見ているとイギリスの子供は暇さえあればこれをやっている。日本で言うLINEのようなものなのだと思う。あとはスプラットゲームをした。イギリスのゲームで、ルールはけっこうややこしく説明するのは難しいがとても楽しかった。
こうして一週間の留学期間を終えてみると、友達という関係になるのに日本語も英語も関係ないなと思った。一緒に笑って、一緒に遊んで、そうしたらもう掛け替えのない友達だった。けど会話はやはり英語だから、聞き取れる文章が増えて、英語力も上がったなと実感した。
最後に、私にここまで仲の良い友達を作る手伝いをしてくれたエリーと、大好きなベラと、ミレーのみんなのことは絶対に忘れない。ここまで良い経験が出来て本当に良かったし感謝している。もう来学期からは日本の学校に戻ってイギリスに来る機会も少なくなるけれど、もしこれから、留学やホームステイが出来る企画があったら積極的に参加して、自分に刺激的な出会いが出来る時間を増やしていきたい。
(中学部3年生 女子)