ラストオープンデイで会いたかった人

ラストオープンデイで会いたかった人
二学期が終われば、もうイギリスに戻ってこない私にとって、オープンデイはこっちで出来た友人と会える最後のチャンスだった。そのため、今まで会った人たちを誘ってみたのだが、人によっては立教から四時間以上かかる場所に住んでいて、来られない人も多かった。だが、そんな中でもオープンデイに来てくれたイギリス人がいた。
一組は、中学三年で短期交換留学に参加したときに泊めてもらった家族だ。高校三年になった今でも、ジャパニーズ・イヴニングやスクールコンサート、そしてオープンデイに欠かさず来てくれる。今年は例年と違い、食堂の手伝いで忙しかったため、ゆっくり話せないかと思ったが、空き時間に会えて様子を聞くことができたので満足だった。
もう一人は、そのホストファミリーと違って、一年以上会っていない人だった。去年の夏にサイエンスワークショップに参加したとき、三日ほど私の家にホームステイに来た女の子だ。たまに連絡はとっていて、とても会いたかったのだが、機会がなく今まで会えなかった。オープンデイのことを知らせたときは、是非来たいと言ってくれたが、具体的に話をしなかったので正直来てくれる確信が持てなかった。当日も、食堂が閉まり始める二時頃になっても姿が見えなかったので、来ないのだろうとあきらめた。しかし、クラス企画をまわっていると、私を探している英人がいると言われた。そこで、彼女と一年ぶりに再会できた。思い返してみると、オープンデイの時間を伝え忘れていたのだが、最後に彼女に会えてとても嬉しかった。
卒業してしまえば、かなり長い間イギリスで出来た友人たちには会えないだろうが、またヨーロッパに来るチャンスを掴めるように、今勉強を頑張ろうと思った。
(高等部3年生 女子)