嫌だった放課後がいつしか楽しみに…

嫌だった放課後がいつしか楽しみに…
私は今回初めてのオープンデイでフリープロジェクトのダンス企画に入りました。昨年のダンス企画の発表を見て、そのクオリティの高さに、私は厳しそうな企画というイメージを持っていて、希望用紙に丸をつけるのは少しためらいがありました。でも、挑戦してみたいと思った事を、始めからあきらめたらきっと後悔すると思い、挑戦することに決めました。
ダンス企画の活動は、思っていた通り厳しく感じられました。夏休みから準備が始まり、十月の初めには完全完成という予定は、長そうに見えても実際は全然時間が足りないという状況でした。二学期の初めから毎日、放課後はダンスで、最初は何度も行きたくないなと思う事がありました。
自由な時間がない。それが二学期の初めの私にとってとても苦痛な事でした。そんな時、迎えた高三の元ダンス企画の先輩の前での中間発表。自分のおどりは、とても見て頂くにはひどすぎる状態でした。おどり終えた時点で既に落ち込んでいたのに、これから先輩方に何を言われるかと心配でした。でもそこで先輩から話された事に、とても心を動かされました。
「ダンスの技術うんぬんの前に、まず自分でフリープロジェクトのダンス企画に入れて下さい、とお願いして入っているという事、やってもやらなくても良い企画に自ら希望して入っているという事に、自覚と責任を持って、これから先、みんなが目指すOPENDAYに向けて練習していってほしい。」
というお話でした。私は、練習が厳しいとか言ってめそめそする前に、ちゃんと自分と向き合っていかないとだめだと思うようになりました。そしていつからか、放課後のダンスの時間が一日の一番の楽しみになりました。
OPENDAY当日、私は後悔なく無事に終えることができました。最後にステージの上でおどって、中学1年までバレエを習っていた頃の事を思い出しました。昔から目立つ事が好きじゃなかった私が、ステージの上でおどるのだけは楽しみにしていた事を思いだしました。そして、私はやっぱりおどる事が好きだと思い、ダンス企画に入って良かったと思いました。長い時間をかけてみんなで創り上げたものだからこそ、味わえる達成感というものを知ることが出来ました。
(高等部2年生 女子)