ケンブリッジ大学サイエンス・ワークショップ「事故について改めて考えた」原子力発電プロジェクト

ケンブリッジ大学サイエンス・ワークショップ「事故について改めて考えた」原子力発電プロジェクト ケンブリッジ大学サイエンス・ワークショップ「事故について改めて考えた」原子力発電プロジェクト

2015 Cambridge UK-JAPAN Young Scientist Workshop

Fueling our Future, exploring the pros and cons of Nuclear Energy
 プロジェクトが始まり、自己紹介が終わった後、最初にThe University of Manchester Dalton Nuclear Instituteがつくったカードゲームをしました。カードは、1枚1枚違う発電方法が書かれていて、その方法の持続可能性や信頼性など、6つの評価が数字で書かれています。カードゲームを通して、沢山ある発電方法の全ては、メリットとデメリットがあることを学びました。
 そのあと、ロバート・ストーン監督の「Pandora’s Promise(パンドラの約束)」という映画を見ました。この映画は、世界中の原発推進派、原発反対派または、反対派から推進派に心変わりした人たちなどの、様々な立場や考えをまとめたドキュメンタ
リーです。監督自身が反対派から推進派になった人なので、少し偏っていますが、色々な意見に触れることができました。
 次の日は、プロフェッサーのプレゼンテーションを聞きました。知らなかった事実が沢山あり、衝撃を受けました。私たちが思っていたことは、事実ではなかったり、誇張されていたことを知り、それらのことを踏まえて、グループ全体で話し合いまし
た。
 そして2つのグループに分かれ、プレゼンテーションを作り始めました。1つのグループは、放射線について調べ、もう1つのグループは、福島第一原子力発電所の事故に対する、日本のメディアと海外のメディアの反応の違いについて調べました。グ
ループの中でもわかれたり、個人作業の部分もありましたが、みんなお互いに助けながら、プレゼンテーションを作りました。
 また、他のプロジェクトよりも、早くプレゼンテーションを作り終えたため、プロフェッサーの知り合いの人の研究所に行くことができました。そこでは、原子力発電で出た廃棄物の処理に係わる研究などがされていました。3人のプレゼンテーション
を聞いた後、研究室などを見せてもらいました。
 このプロジェクトは他のほとんどのプロジェクトと違い、実験や専門用語などがないので、理系の生徒ではなくても、楽しめるプロジェクトの1つだったと思います。
 最後に、このワークショップを企画してくださった方々、先生方、教えてくださったプロフェッサー、サポートしてくださったファシリテイターの方々、陰で支えて下さったスタッフの方々、そして同じプロジェクトのみんなのおかげでとても貴重な体験をすることができました。本当にありがとうございました。
(高等部2年生女子)