最後のオープンデー

最後のオープンデー 最後のオープンデー

 今回は私達高校三年生にとって最後のオープンデーだった。一年、二年と毎年教室の展示を作ってきたが、今回は高校3年生ということもあり図書館でフィールドワークをもとにしたポスター作りや自習などをしていた。ポスター作りではインタビュー結果のまとめや英語の原稿作り、ポスターのデザイン決めなどやることはたくさんあり、予想以上に作成に時間がかかった。しかしチームのみんなと一緒にどうすればいいポスターが作れるのか話し合いながら一つのものを作り上げていくのはいい経験になったと思う。またその一方で、図書館で作業しながら後輩たちが一生懸命に教室の展示を作っているのを見て、どこか寂しい気持ちになった。そしてその作業と並行して、私はフラワーアレンジメント部のブースで飾る卒業制作にも取り組んでいた。今までは形が決まったアレンジメントをずっと練習してきたため、花の種類も、どうアレンジするのかも自由というのは初めての経験だった。もちろん作成にはとても苦労したが、今までの経験を活かして無事完成させることができた。当日に作品を見てくれた方々から称賛の言葉をかけてもらえたのは、自分の努力が報われたようで本当に嬉しかった。
 またオープンデイ準備期間の終盤では父母の会のお手伝いに取り掛かった。私はラッフルの担当になり、同級生と保護者の方と一緒に準備をしていた。去年までは先輩が手伝っているところを見るだけだったが、今回は自分たちがやる側になっていることを改めて自覚し、本当に最後のオープンデーなんだなあと感慨深い気持ちになった。この最後のオープンデーを友達と一緒に楽しむことができて、いい思い出になった。オープンデーが終わるともう終業式まで秒読みのため、残った少ない時間を目一杯満喫しようと思う。
(高等部3年生 女子)