球技大会を終えて

球技大会を終えて

 5月29日、ハーフターム2日目、球技大会が行われました。天気は晴れ、絶好の球技大会日和となりました。一度、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になってしまった球技大会。延期された分、皆はよりいっそう楽しみにしている様子で、前日の夜はなかなか寝付けませんでした。

 私が今回出場した種目はバレーボールです。私は、バレーボールは授業でしかやったことがないような初心者だったので、今回の球技大会は足を引っ張ってしまわないかすごく不安で、より一生懸命練習をしなければなりませんでした。球技大会の一週間前、それぞれの種目の練習場所が割り当てられ、用事がある時以外はできるだけ練習に参加するようにしました。特に私はサーブが入らないのが悩みだったのでサーブを重点的に特訓しました。

 そんな不安の募る中、迎えた試合本番。女子バレーボールは球技種目の中では一番最初でした。試合の前には、少しウォーミングアップの時間があり、その時間にサーブやスパイクの練習をしました。バレーボールは体育館中央で行われたため両隣にはバドミントンとバスケットボールの人たちがいました。横をちらりと見ると皆真剣な顔で練習に取り組んでいて、皆本気なんだ、とより緊張感が増しました。第1セット目、最初は相手チームが優勢でしたがその後逆転し、勢いにのっていけるかなと思いましたが、相手チームがそれからどんどん点を取っていったので結局第1セットは負けてしまいました。そして2セット目。次のセットをとれなかったら負けてしまうという大きなプレッシャーがより私たちを緊張させました。2セット目の途中、私のサーブのターンがやってきました。いつも失敗してしまうので不安でしたが、その時はすごく調子が良く、なんと5回以上もサーブが成功しました。そして驚くべきことに第2セットを取ることができ、次の3セット目で全て決まるという状態になりました。そんなドキドキの状態で3セット目に臨みましたが、残念ながら19−25で私のチームは負けてしまいました。割と接戦だったのですごく悔しかったです。

 最初球技大会の競技がバレーボールだと決まったときは嫌だなと思っていましたが、今回の球技大会を通して来年の球技大会もバレーボールが良い、と思うくらいバレーに対する気持ちも大きく変化したし、スポーツで初めて「悔しい」という感情を味わえたので来年の球技大会がますます楽しみになりました。

(高等部1年 女子)