高等部1年アウティング作文(ケンブリッジ大学)(その6)

高等部1年アウティング作文(ケンブリッジ大学)(その6)

「今日雨降らないといいね…」一面に雲が広がった空の下で、そんな会話と共に立教の門をバスが通り抜けた。今までずっと立教の中で暮らしてきて、アウティングに行くんだと言われてもあまり実感が湧かないまま出発し、まるで小学生の遠足のように友達と話しているうちにあっという間にお昼になった。

 ショッピングモールでの昼食だったが、その時の私には、緑に囲まれた自然豊かな立教の地とは全くの異世界のように感じた。どこで食事を取ろうかと迷っているうちに時間は刻一刻と迫って、特に何も考えずにサブウェイの列に並んでいた。サンドイッチは知らぬ間にホットサンドにされていたり、よくわからないソースがかけられていたりなど思っていたのとは少し違ったものだったが、美味しかったので十分に満足な食事だった。バス出発の10分前に買って、口いっぱいに食べたキャラメルチキンも美味しくて食べ切れた自分たちはすごい食欲だと思った。

 そして目的ののケンブリッジに向けてまたもやバスが出発した。窓から景色を見ていると、バスが進むにつれてイギリスの伝統的なレンガ造りの建物がずらりと並んだ町並みになった。実際にケンブリッジに行ってみると今まで自分が知らなかったケンブリッジ大学の長い歴史などをたくさん知ることができ、ボートもすごく楽しかった。

 立教英国学院に入学してから初めてのアウティングで買い物をしたり、美味しいものを食べたり、充実した一日を過ごすことができた。

(高等部1年 女子)