立教英国学院での1年を終えて(香蘭女学校との教育連携により本校で2年間を過ごした生徒の手記)

立教英国学院での1年を終えて(香蘭女学校との教育連携により本校で2年間を過ごした生徒の手記) 立教英国学院での1年を終えて(香蘭女学校との教育連携により本校で2年間を過ごした生徒の手記)
経験の与えてくれたもの
 私がこの学校で学んだことは数え切れないほどたくさんあります。本来なら日本から遠く離れたこの地にわざわざ来たのだから、一番に英語力やイギリス文化を挙げるべきなのかもしれませんが、それら一般的なことよりも、この寮という特殊な環境で数々の行事を通して学んだことを挙げたいと思います。
 入りたての一年目は、何をしたら良いのか分からず見様見真似で過ごすうちに、あっという間に一年が過ぎていました。二年目になり少し余裕が出来ると、今の自分に出来る精一杯のことをしたいと思うようになっていました。そんな気持ちが生まれたのは、生徒のことを常に考え温かく見守って下さる先生方がいたからこそだと思います。
 そうやって一つ一つの行事を終える度に、一人一人が与えられた役割を担う大切さや、協力して一つのものを作り上げる大変さと、終えた後の充実感、そして生徒だけでなく保護者の方やお客さんが皆で支え合って成り立っていることを教えられました。
 また、多くの行事をこなしながら送る毎日の生活は、色々な遠回りや迷い、忙しさに嫌気がさすこともありましたが、
「忙しいほうが、退屈なのよりよっぽど良い。」と励ましてくれる先生や、話を聞いてくれたり、手を差し伸べてくれる友達との出会いは私にとって、とても大きな力となりました。そうして、辛い時も周りの人達からの助けを借りて乗り越えていくうちに、自分の捉え方を変えるだけで、状況が一気に好転することを知ったと同時に、プラスの方向に考えて生活をしていると自分に自信もつきました。また、何か失敗しても次に活かせば無駄な経験なんかじゃないとも思えるようになり、そうやって失敗してでも挑戦をした時の経験は大切な思い出として残っています。
 これからも、自分の限界を自分で決めずに積極的に行動して、より良い自分を作っていきたいと思います。
(高等部1年生 女子)