「環境問題について考える」(高3英語 オンライン授業レポート)その1〈序章〉

「環境問題について考える」(高3英語 オンライン授業レポート)その1〈序章〉 「環境問題について考える」(高3英語 オンライン授業レポート)その1〈序章〉 「環境問題について考える」(高3英語 オンライン授業レポート)その1〈序章〉

今学期の高等部3年英語は、初の試みとして「英語で調べ、英語で話し合い、英語でまとめて、英語で発表する」プロジェクト導入を計画していました。

受験英語を鍛えるよりむしろ、大学に入ってから「使える」英語を意識して磨き上げようという試みです。テーマは環境問題。手始めに過去の入試問題から「地球温暖化」を扱ったものをいくつか選んで導入とし、そこから本格的なプロジェクトを始める「予定」でした。

ところが、折しも新型コロナウィルスの為に生徒たちは帰寮出来ず、突然の「オンライン授業」の開始。不慣れな「オンライン化」に戸惑いながらも教員・生徒が一丸となって始めた新環境は「良いもの」も同時にもたらしてくれました。高校3年生の新「英語プロジェクト」も例外ではありません。最初の2週間は春休み中に担当教員が用意した「大学入試過去問」の演習と解説で始まりましたが、プレゼンテーションアプリを使った録画解説は生徒たちの理解度に合わせて何度でも見ることが出来て好都合でした。私立大学の問題は選択式のものなので、解答の提出・模範解答の返却も「フォーム」を利用して簡単に終わり、肝心の解説に時間をかけることができました。

そして3週目からいよいよ能力別4グレードに分かれての「プロジェクト」が本格的に始まりました。まずはネット上で様々な情報収集。テーマは「環境問題」で、調べるのはもちろん英語サイトのみ。それぞれのグレードで幅をもたせたテーマから自分たちのテーマを絞っていきました。環境問題を扱ったサイトが星の数ほどある中、お互いに有用と思ったサイトの日本語要約をして交換し合ったり、先生の提案で「環境問題を扱った記事でよく出てくる単語・表現」のリストを作成して共有したり、交換した記事を読み合いながらまずは「環境問題」について現時点での自分の考えをまとめたり、そしてそれを共有ファイルでシャアしたりと、オンラインだからこそできるメリットを活かして、プロジェクトの第一段階は順調に進んでいきました。

(⇒その2〈グレタさんとの出会い〉に続く)

下記は共有ファイルでシャアしたそれぞれの「考え」からの抜粋です。(日本語・英語の両方で意見を交換しました)

▶ By adding one twist to our daily diet, we can reduce greenhouse gases and carbon dioxide emissions. Such a contribution can help in our fight to remedy recent climate change issues. An improvement of eating habits is the easiest way to prevent global warming.

▶ 世界で最も環境に優しい都市は、スウェーデンのストックホルムやオランダのアムステルダムを抜いて、デンマークのコペンハーゲンという都市である。地球に優しい環境作りをしていく上でなによりも大切なのは「国の積極的な姿勢」と「住民の全面的な協力」だと感じる。これが他の国と比較したときのコペンハーゲンという都市の優れている点であり、他国の劣っている点であると言える。

▶ Recently, to think about environmental conservation, global warming and taking part in conservation activities in the course of education is gathering attention.To understand the current situations of global warming makes it easy for children to act positively.

▶ 雨水を再利用したり、電気をこまめに消したり、温暖化ガスを排出しにくい乗り物に乗ったり、私たち個人個人にできる小さなことがたくさんある。また、これらの節約を心がけることで金銭面でも節約することができ、一石二鳥だ。

▶ Some global warming is unavoidable even if we accomplish the reduction of greenhouse gas greatly and quickly, so I think that it is the best shortcut to act even for a small thing deliberately one by one. It is very simple to do, but there are only a few people who can say with confidence, “I usually do it”, and I can’t say so, either.