5月23日、中学1、2年生は今学期3回目の校外学習でクランレーに外出。第1回、2回で町の様子を大体把握したところで、今回は、「町の人にどんどん話しかけてみる。」がテーマ。まだ英語を習い始めて間もない生徒がほとんどでしたが、既に校内で働くイギリス人スタッフと話したり、何度かの外出でイギリスの様子も知る事ができているので、準備は万端。授業で習った疑問文をしっかり頭に叩き込み、話しかける時やお礼を言う時のセリフも練習して、いよいよ出発。簡単な英語ですが、実際にそれを使うと思うと、気持ちはウキウキ、ドキドキでした。
学校のミニバスがカーパークに到着すると、2人ずつのペアに分かれてそれぞれの場所に移動します。今回のインタビューは、行き交う人たちが住んでいる場所の調査が目的。「イギリスで一番大きな村」と地元の人々が自負するクランレーは、今や大手スーパーを始め有名チェーン店が並ぶ立派な町。「地元の人以外でここに来る人たちは一体どれくらいいるんだろう?」という疑問の答を出すべく、早速インタビューを始めました。
「今回は100人の人にインタビューするのを目標にしましょう。それだけ聞けばかなり確かなデータが得られますからね。制限時間は20分。誰に聞こうかなんて迷っている暇はありませんよ。すれ違う人たちにどんどん話しかけていって下さいね。」と言われたものの、その目標を達成する為にはそれぞれのペアが10人近くの人たちにインタビューをしなくてはなりません…しかも20分で!!
ベビーカーを押しながらスーパーの袋を沢山抱えて歩く女性に話しかけたら、「ごめなんさい、でもわかるでしょ、ほらね。」と断られ、ビジネスマン風の男性に声を掛けたら、スタスタと歩き去られてしまい… でも、年配の方に話しかけると笑顔で丁寧に答えてくれたので、ちょっと勇気が出ました。町のあちこちで、制服を着たかわいい立教生がイギリス人に話しかける姿はなかなか頼もしいものでした。
集合時間になって待合せのカーパークに戻ってきた生徒たちが口々に今日の感想。「何人も逃げられちゃったー。」「お年寄りの人は優しく聞いてくれる人が多いよ!」「立教の生徒?って聞かれた。みんな、学校のこと結構知っているんですね。」「立教生だって言ったら親切に聞いてくれたよ。」
全部で97人の人にインタビューする事ができた調査結果も興味深いものになりました。地元の人は半分の51人。近くの村から来ている人がその次に多く、少し離れたもっと大きな町から来ている人、そしてロンドンから来ている人たちも何人かいました。一番驚いたのは、「バリ島」と答えたペア。「???」困っていたら「インドネシアのバリ島だよ。」「エエーッ!!」
「どうしてこんな町にいるんですか?」「イギリスの町、どう思いますか?」「日本のこと知っていますか?」
もっと色々聞けたらいいのに。英語学習意欲がまた少し刺激されたのではないでしょうか。