<国語科>詩の授業で創造性と表現力を育てる(後編)

<国語科>詩の授業で創造性と表現力を育てる(後編)
前回に引き続き、中学1年生の詩の授業で創作した詩をご紹介します。
今はもう期末テストは終わり、夏休みに向けて楽しみな気持ちが勝っている生徒たちですが、この詩を作った時にはテストの直前。そういう一瞬の気持ちの揺れを表現できるのが詩の良さでもあります。
No.7
僕は走るよ
どんどん近づく
テスト地点
No.8
とても晴れた平和な日々も
あっという間に過ぎ去って
降ってくるのは何だろう
天気予報も聞いていない
雨なのにかさも持たずに
出かけてく
家をでたときもうおそい
今日も赤点テストの
雨かぶる
No.9  衣替え
すずしさに
  もみじの山も
      着物きる
No.10 忘れ物
一つ忘れ物をした
記憶をよみがえらせる物を
一つ忘れ物をした
自分の気持ちを分かち合う物を
この忘れ物を見つけることが
できるだろうか
No.11
テストが早く過ぎてほしい
勉強は自転車
テストは飛行機
テストが終わっても無事には着陸できないかもしれない
地獄に着いたらどうしよう
テストが早く過ぎてほしい
No.12 なくしもの
なにかをなくした
なくしたぶん 別の何かを
手に入れた
なくしたものよりも
今自分のもっているものを
かぞえるほうが好きだ