アフリカの大地へ想いをのせて

アフリカの大地へ想いをのせて アフリカの大地へ想いをのせて アフリカの大地へ想いをのせて

昨年度から取り組んでいるパラスポーツを通じた本校での教育活動に、また1つの花を咲かせることができました。
4月17日(月)に、2023年9月にアフリカ・ガーナで開催されます第1回アフリカパラリンピック大会の組織委員長のSamon Deen様及びアフリカパラゲームス組織委員会会長のChris baodi-Mensah様をお迎えすることができました。
2023年9月に、アフリカで初めてのパラリンピック大会【ACCRA2023】が開催されます。

アフリカはパラスポーツはもとより、一般的にスポーツをすること自体が地域によっては難しいことも少なくありません。特に 障害者とパラスポーツを取り巻く環境は深刻です。
しかし、そのような環境の中でも、アフリカのパラスポーツ関係者は情熱を持って取り組んでいます。本⼤会は、アフリカで初めてとなる国際⼤会であり、パリパラリンピックに向けた準備⼤会でもあります。また、それ以上に、アフリカで根強く残る障害者に対する偏⾒と差別に挑戦するという姿勢が強く打ち出された⼤会でもあります。
アフリカンパラゲームスの開催を後押しすることで、アフリカの障害のある⼦どもたちが、スポーツを通じて成⻑していくきっかけになってほしい。そして、いつかアフリカがオリンピック・パラリンピック開催国になっ た時、あの第1回アフリカンパラゲームスで活躍する選⼿を⾒たことが始まりだった、と振り返れるような⼤会になるよう、パラスポーツに携わる国境を超えた友⼈として、本⼤会を立教英国学院として応援していきたいと考えています。

 そこで、今回本校にあります車椅子バスケットボール用の競技用車椅子を記念すべき第1回大会開催を記念して、昨年度から連携・協力させていただいている松永製作所様の想いものせて寄贈しました。当日は組織委員会会長の情熱あふれる全体講演会と、本校I`m Possibleチームと会長の座談会が行われました。これも、東京2020パラリンピックのレガシーの1つだと信じます。
日本・英国・アフリカへ・・・
立教英国学院がスポーツを通じて、国と人とをつなげる懸け橋になれたことを誇りに思います。

~生徒の感想~

 僕はSamonさんが来る前日にいきなりアフリカパラリンピック組織委員長が来ると言われてとてもびっくりしました。しかも予定を全部キャンセルしてまで来てくださることにとてもラッキーだと感じることができました。

 まず組織委員長とその関係者が座った瞬間にものすごい迫力を感じました。そして話しが始まると、本当に気持ちがこもっていることを感じました。特に印象に残っていることは、アフリカの54の国と地域を1つにして、ガーナで大会を行うことはすごく時間がかかったことだと伝わって、十何年もやって諦めなかったのがすごいと思います。特にアフリカという内戦もあって政府もいっぱいお金があるわけではないからお金もくれなくて、それこそ国民もいっぱいお金があるわけではないのに関わらず実現ができたことにすごい魅力を感じました。僕は、「実現させるために一番難しかったことはなにか?」と質問しました。すると、Samonさんは一番最初に「難しいとかできないなんて信じたことない」と答えました。僕はそのことが印象に残っています。何でも諦めずに最後まで何があっても取り組むということが、僕の将来就職するときやほんとに「世界のこれを変えたい」となったときに励ましになると思っています。でも実際の質問の答えは、お金といっていました。さっきも言ったように政府もお金をくれるわけではないのであんなに大きい大陸を1つにするのが難しいと言っていました。でもアフリカ人はみんな「やりたい!」という気持ちがあるといっていました。その後話したときも他の国に支えられたりしたとも言っていました。そして最後に、僕達の「I’m possibleチームは素晴らしい。もっともっとパラスポーツの輪を広げてほしい」と言ってくださって本当に嬉しかったです。

 僕はすごく近い距離でアフリカパラリンピック組織委員長や関係者と話せてとても人生のいい経験になりました。ハンドシェイクもして一緒に笑えるほどの距離で会話ができて忘れられない出来事でした。
【中学2年生】

 今回、アフリカでの生活や、パラスポーツの状況など、これまで自分たちが情報や、想像でしかわからなかったことを、実際に当事者から意見を聞くことによって、そこに意志や訴えが加えられ、よりリアルにアフリカの人たちの思いを感じることができました。私達がこれまで行ってきた障がい者スポーツから枠を超えて、アフリカでのパラリンピックの開催ということに焦点を当てると、そこには日本やイギリスでのパラスポーツの難しさとはまた違った困難がある事がわかりました。これからは、日本やイギリスだけでなく、アフリカなど途上国での障がい者スポーツの発展という点にも焦点を当てて活動してみたいです。
【高校2年生】