毎年恒例のJapanese Evening、今年も盛会のうちに終わりました。

毎年恒例のJapanese Evening、今年も盛会のうちに終わりました。 毎年恒例のJapanese Evening、今年も盛会のうちに終わりました。 毎年恒例のJapanese Evening、今年も盛会のうちに終わりました。

朝晩の冷え込みがあるものの日中は温かさを感じてきました。しかし、そう思っていると急に雨が。天気の変化が激しいイギリスの気候に児童生徒たちも慣れた頃ではないでしょうか。日本のニュースが見られるテレビを見ながら「サンダルと半袖の人がいる!」と驚く生徒がいる5月です。

球技大会から2週間後、Japanese Eveningが行われました。立教では10年以上行われている恒例行事です。Japanese Eveningとは、地元の学校の児童生徒や近隣の方々を学校に招待して、お手玉やけん玉・ヨーヨーなどの昔遊び、折り紙やあやとり・箸の使い方、そろばんや盆踊りなど日本文化を様々な形で紹介するイベントです。学校では1週間以上前から、練習・準備を始めます。生徒たちの中には、学期が始まる前に、日本で材料・道具を調達してこの行事に臨む者もいます。

お客様は事前に把握しているだけで80人程いましたが、イベントが始まると100人近いお客様が来ていました。学校近くに住んでいる方だけではなく、日頃お世話になっているEC(English Communication)の先生やそのご家族、ホームステイや短期留学で知り合ったお友達も来ており、プログラムに参加した生徒には驚きと嬉しさが感じられました。

オープニングでは地域交流委員会が『Japanese people with nature』『Waka from Manyoshu』『As the flowers are in the field』『Wabi Sabi』の4つをテーマに日本の文化・歴史を流暢な英語で紹介しました。桜・花見・和菓子・生け花など、私たちの生活に当たり前に存在しているために深く考えたことがないことがらの説明にお客様だけではなく児童生徒たちも真剣に発表を聞いていました。普段仲良くしてくれている先輩の英語を聞いて何か感じる部分もあったのかもしれません。

その後は各企画に分かれて体験やデモンストレーションが行われました。その一部をご紹介します。

『剣道企画』と、今年初めての『弓道企画』では、実際に道着を着て作法や形の実演・稽古の様子が道場で行われました。こちらの説明ももちろん英語です。剣道は、かけ声や切り返しの迫力に驚き、後ろに身を引いてしまうお客様もいました。弓道は、美しい射術の様子にカメラのシャッターを切る音が響き、息をすることを忘れてしまうような凛とした空間でした。

『茶道企画』は茶室のある教室で行われましたが、教室の外までお客様が溢れ、超満員となっていました。茶道部の生徒が亭主、放課後も使って連日練習をした新入生がお客さんとなり、茶席での一連の流れを実演しました。デモンストレーションが終了した後も質問があるお客様と会話をしている生徒もいました。

『日本語企画』ではお客様の名前を聞き、その当て字を考え、半紙に墨と筆を用いてその漢字を書き、意味を紹介したり、お客様の要望の言葉を漢字で書いたりしていました。児童生徒たちは電子辞書を片手に「どうやって言えばいいんだろう…?」と悩みながら、なんとかして伝えようと一生懸命努力していました。伝わった時のホッとした様子と達成感はとても印象的でした。

こうしてあっという間に2時間のイベントが終了しました。お客様とたくさん話せたという子もいれば、全く話せなかったという子もいました。児童生徒たちは今回のJapanese Eveningで感じた様々な思いを糧に明日からの勉学や部活動に勤しんでいくことでしょう。日本ではなかなか経験できない生きた英語を学べるこの機会を大切に…。もうまもなくするとイギリス各地に赴くアウティングがあります。自分が学んでいる英語を使ってたくさんの人とコミュニケーションをとってほしいものです。英国にいることを十分に生かし、異文化を理解するだけでなく、自国の文化も発信できる国際人に成長してくれることを願っています。