英語科・社会科フィールドワーク、ナショナルトラスト”Hatchlands Park”に出かけました。

英語科・社会科フィールドワーク、ナショナルトラスト”Hatchlands Park”に出かけました。 英語科・社会科フィールドワーク、ナショナルトラスト”Hatchlands Park”に出かけました。 英語科・社会科フィールドワーク、ナショナルトラスト”Hatchlands Park”に出かけました。 英語科・社会科フィールドワーク、ナショナルトラスト”Hatchlands Park”に出かけました。
 5月16日(水)の午後、毎学期行われている恒例の英語科・社会科合同フィールドワークが行われました。
今回の目的地は、学校から車で30分程、GUILDFORD近くにあるナショナルトラスト、”Hatchlands Park”です。
ここにあるお屋敷、オーナーの趣味で「あるもの」がたくさんコレクションされているとのこと・・・・。
そんな予告を聞いて、一体何がコレクションされているんだろう?!とわくわくしながら出かけた、中学2年生19名です。
 まずはPark内の屋敷の前で、ガイドの方からイントロダクションを聞き、早速ワークシートを埋めていきます。
いつごろ作られたお屋敷か、オーナーの変遷とどんな人たちだったか、屋敷の設計者は・・・などという基本の情報を知ったあとは、
3グループにわかれていよいよ中へ!
 真っ先に飛び込んできたのは、たくさんの絵画と「ピアノ」。そう、ここには総計40台ほどのピアノやハープシコード、オルガンのコレクションがあるのです。
 全部で6つの部屋を見学しますが、ワークシートにはそれぞれの部屋のポイントやタスクが書かれています。
その一部と、中学2年生の反応をご紹介します。
◆the drawing roomでは・・・フランス革命で有名な人のピアノを見つけよう!
その人物は・・・「パンがないならケーキを食べればいいじゃない」という言葉で有名。
「マリー・アントワネットのピアノがあるの?!」皆、大はしゃぎで探します。
◆the salonでは・・・ハープシコードを見つけよう!
「ハープシコードって何だ?」 わからず部屋にいるガイドの方に尋ねます。
「これとこれだよ。」といって紹介してくださった2つのハープシコード、蓋をあけると美しい絵が描かれていました。
この部屋には大理石でできた机や、たくさんの絵画もありました。
◆libraryでは・・・シェイクスピアの肖像画を見つけよう!
さすがに有名人だけあって、生徒たちはすぐに発見することができました。
この部屋には、歴史上の人物の肖像画が多数あり、ひとりひとり、この人物は誰?と調べることもできました。
◆the dining roomでは・・・変わった形のピアノを見つけよう! & 立教のダイニングとどんなところが違う?!
「普通のピアノしかないよねー?」部屋をきょろきょろ見回すと・・・
部屋の端のほうに、半月形のテーブルのようなものが。
「まさか・・・」
蓋をあけると、鍵盤がありました。これはhalf moon pianoと呼ばれる、この屋敷の中でもとても珍しい形をしたピアノのひとつだそうです。
ダイニングテーブルは立教よりも少し豪華なものでした。
「こんなところで食べたら、落ち着かない・・・。」などという声もちらほらありましたが、現在でもオーナーファミリーはここで食事をとることがあるそうです。
◆the staircase hall・・・ショパンの使用していたピアノを探そう! & ショパンにピアノを貸し出したのはいつ?
部屋におかれている古い帳簿から、年代を読み取ります。薄暗い空間で、すでに黄ばんだノートの文字を一生懸命解読しました。
◆the music room・・・ショパン、リスト、モーツァルトなどの肖像画を探そう!
この部屋にはオルガンが設置されており、現在もコンサートなどに使用されています。
ガイドの方のご好意で、なんとオルガンを弾いてもいいとのこと!
ピアノを習っている生徒の多いこのクラス、僕が!私が!!と取り合いをしながら、しばしオルガンの音色を楽しみました。
今回のフィールドワーク、引率の教員たちがなにより驚いたのは、ピアノの数でも、ピアノの形の珍しさでもありません。
中学2年生は、ちょっとした待ち時間や見学の途中で、ガイドの方をつかまえては、
「あの机の素材は?」
「ハープシコードはありますか?」
「この近くのもうひとつのお屋敷のオーナーは?」
「オーナーの職業は? えっ無職ですか。」
「あの絵の人物は誰ですか?」
まだ英語の勉強を始めて1年、文法や単語など知らない部分も多い彼らですが、物怖じすることなく英語で話しかけ、たくさんの情報を得ようしていました。
これを見ていて、思い出したのは去年のフィールドワーク。農業博物館を訪れたのですが、当時中学1年生だった彼らは、”What is this?” と一言いうだけでドキドキしたものです。
あれから1年も経たないうちに、こんなにたくましくなっているとは・・・。
来学期のフィールドワークを一番楽しみにしているのは、先生たちかもしれません。
すこし帰りが遅くなったので、急いでお屋敷をバックに集合写真をとり、学校へと急ぎました。
翌日の授業でナショナル・トラストについて勉強し、まとめのワークを行いました。
現在、教室棟の廊下に掲示してあります。