チャプレンより(第7回)

5月19日、ハリー王子とメーガン妃のロイヤルウェディングは世界でも話題になりました。 早速、聖書の授業でロイヤルウェディングを見ることとしました。 イギリス王室の結婚式ですから、イギリス人のカンタベリー大主教が説教者に選ばれるのが常識的なことでした。しかし、説教者はアメリカ聖公会の初めての黒人の…

チャプレンより(第6回)

日本と比べてイギリスの緯度は高い位置にあります。 そのため、イギリスの冬は長く、そして暗い時間が一日の大半を占めます。夕方四時くらいになると、もう真っ暗となってしまいます。 冬至は昨年ですと十二月二十一日ですから、クリスマス(十二月二十五日)はまさに暗闇の中で行われます。クリスマスはイエス様のお…

チャプレンより(第5回)

主イエス・キリストの御降誕、クリスマス、おめでとうございます。 しかし何故、クリスマスにはおめでとうと言うのでしょうか。 確かに私達は誰かの誕生日を祝います。あの小さかった子が成長した時。人生の半ばに差し掛かる年齢になった、その労苦を思う時。人生の黄昏に立つその人の存在が尊く感じる時。だから、お…

チャプレンより(第4回)

学期末毎に児童・生徒の皆さんには、聖書の授業や日々の礼拝の説教、また英国に住むことを通して感じたこと、考えたことを作文として書いてもらっています。 今学期、やはり多かったのはテロというテーマでした。 英国内また世界における貧困と格差の問題、宗教的な問題、民族的な問題など、様々なレイヤーが複雑に絡…
中学部3年生 卒業生スピーチ

中学部3年生 卒業生スピーチ

 2011年の4月、東北の大震災から1ヵ月後、私は立教英国学院に入学しました。初めて、12時間かけてイギリスにわたり、緊張しつつもウキウキとした気持ちで、立教英国学院の正門をくぐりました。どんなところかは知ってはいたものの、いざ来てみると、雄大な自然、校内に広がるテニスコートと陸上トラックそして…