松田 宏一郎(1期生)(NO.4 2026.07 掲載)

松田 宏一郎(1期生)(NO.4 2026.07 掲載) 松田 宏一郎(1期生)(NO.4 2026.07 掲載)

早稲田大学、東京都立大学大学院修了
立教大学法学部教授

立教大学法学部助手、岐阜大学を経て、1995年から現在まで立教大学法学部教授。日本政治思想史の講義やゼミを担当しています。徳川時代の学者の思想や明治時代の思想家の著作と時代背景、古典漢文や西洋思想の日本での解釈の多様性について研究し、また講義では戦国時代から20世紀までの政治思想を通史的に解説しています。

memories

造船会社のロンドン駐在となった父の転勤に伴い、立教英国学院には開校に少し遅れて1972年9月に入学し、75年3月まで在学しました。東京の公立小学校から全寮制の学校への転校はとまどいが大きいものでしたが、英国学院の先生方も仲間達もopen mindで、いつの間にかすっかりなじんでいました。英語は全く初心者でしたが、ネイティヴの先生から英語で英語を学ぶという経験は意外にも違和感がなく、自然に英語に囲まれる環境に慣れたと思います。イングランド南部らしい美しい農場の景色、湿度が低いためかとても青い空とひんやりした爽やかな空気は、原風景のように私の中に生きています。そして何と言っても当時の英国はまだビートルズの余波があった上に先端的なロックの宝庫で、下手ではあるもののギターを弾くようになったのもそれらの影響でした。今も、当時の英国学院の仲間と会うとほぼその話題で何時間でも盛り上がります。研究者となってから通算すると4年くらい英国で暮らしました。それ以外にも何かの仕事でほぼ毎年英国を訪問しています。第二の、というよりもう一つ(あるいはそれ以上)の故郷です。家族を連れて2度英国学院を訪問しましたが、カリキュラムや設備が充実し感心するばかりです。他方昔の建物も残されており、ゲートから本館に向かう道では懐かしさがこみ上げました。一度本館に宿泊もさせていただきました。

message

英国学院にいたおかげで、研究者になってから海外での会議や学会などでの仕事に特に困ることもない基礎を作ってくれたと思います。しばしば英語を使って日本の歴史や社会について論文を書いたり講義をした経験から言わせていただくと、在校生の皆さんは、他では得られない特別な機会が与えられたと思うべきです。外から日本社会を眺め、日本語と英語の両方で考えた経験が将来特別な能力として活かされる機会が必ず来ます。

(写真1枚目)同期生、息子さんと英国学院訪問(中央がご本人 右:宇宿昌洋校長(当時)、左:辻同窓会長)

(写真2枚目)Mrs. Philips(在学当時の英語の先生)と

 

同窓生からのメッセージ No.4 PDF版