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立教特派員レポート

「復興を願って」


今年は「夏」らしくない夏だった。こう毎日、雨ばかりが続くと気分も落ち込み、何をするのも面倒臭くなってしまう。楽しみにしていた夏のイベントも中止になったり、延期になってしまったりで外に出ることはほとんどなかった。

私の住む街も突然の豪雨と停電に幾度も見舞われていた。「この雨量、大丈夫かな。大変なことにならなければ良いけどなぁ。」そう思っていた矢先、広島での大規模土砂災害が発生した。

連日の報道番組や新聞。東日本大震災を思い出させた。70人以上の死者、そして何千人にも及ぶ避難者。亡くなられた方の中には、私達と同い年の高校生や出産を三ヵ月後に控えた新婚夫婦など輝かしい未来があった方々も含まれていた。その一方で、間一髪のところで救われた人もいた。愛犬が危険を感じたことで救われたお年寄り、隣の家の大工さんに助けられた一家。瞬時の判断で命を救われた人が大勢いたのも事実だ。

数日後、私は家族と一緒にその場所へ向かった。何か少しでも手助けすることができたら、と考えたからだ。

広島に向かう高速道路から見えたその場所を見て、私は息をのんだ。今まで見ていた光景とはまるで違っていたから。山は崩れ落ち、麓にあった家は流されて何もなくなっていた。豊かな自然に恵まれ、過ごしやすいこの広島が、このようなことになるとは思ってもみなかった。ただただ、現場を見て驚いてしまい、その場に立ち尽くして涙することしかできなかった。

今後どのように復興していくのかも、被災された方々の生活がどのようになるのかも分からない。ただ復興には長い年月と人手がかかることだろう。

同じ広島県民として亡くなられた方々の御冥福を祈りながら、一日でも早い復興を、そして一人でも多くの笑顔が戻ることを願っている。

(高等部2年生 女子)
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