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立教特派員レポート

シャガールの絵に込められた「意味」と「想い」


フランスでシャガール美術館に行った。
シャガールの絵画は、美術の教科書などで数点見たことがあったが、女の人や羊が空を飛んでいる、夢見がちな作品を描く芸術家だというイメージしか持っていなかった。

美術館では音声ガイドを聞きながら絵画を眺め、家族と感想を言い合った。ガイドを聞いて、ただ絵を見るだけでは分からないその絵に込められた「意味」や「想い」を知ることが出来た。ユダヤ人の迫害、旧約聖書のメッセージや愛する人を失った悲しみ。テーマは様々だが、一枚のキャンパスの中に、シャガールの強い想いや深い意味が込められていた。

展示されていた中で特に多かったのは、ユダヤ人の迫害の様子が描かれたものだったように思う。シャガール自身がユダヤ人であり、パリやモスクワを点々としながらも故郷への愛と慈しみを持ち続けた彼の姿を知ることが出来た。

私が見た中で一番印象に残ったのは、「楽園」という作品だ。薄いブルーとグリーンが美しいこの作品は、神が与えた楽園で過ごすアダムとイヴ、動物たちが描かれている。咲き乱れる花や不思議な色合いの動物たちはにぎやかだが、アダムとイヴは手に禁断の果実を持っていて、上から天使がそれをじっと見つめている。寒色系でまとめられた画面は少し淋しげで、楽園追放という2人の運命を暗示しているように見えた。

この美術館に行って、私のシャガールの絵画へのイメージが大きく変わった。今まで持っていた幻想的で漠然としているイメージが払拭され、冷静で現実的な目線で描かれているという印象を受けるようになった。

時代背景や描かれたテーマを知ることでこれほどまでに受ける印象が変わるのだと分かり、とても驚いたが、貴重な体験が出来たと思う。

(高等部2年生 女子)
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