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立教特派員レポート

「在来線一人旅:あこがれていた日本の鉄道旅行」


  • 写真はイメージ画像です。
私は半年ぶりにこの夏日本に一時帰国した。前から日本でしたかった事があった。鉄道による旅である。まだ高校生なので流石にホテルなどに宿泊しつつ本州巡りという希望は叶わず、高校卒業まで待つ事になったが、結局従兄弟の家がある広島まで博多から一人で普通列車に乗って行く事になった。
まず準備から始めた。時刻表を見ると新幹線だと1時間と少しで着いてしまう博多/広島間が、普通電車だと最低でも6時間はかかる。さらに1人なので旅費5万円もすべて自腹で行く事になった。
しかし、その分普通列車の旅はとても楽しかった。都市を抜けると田園風景が広がり、そしてまた大きな駅に近づくと都市が見え始める。この変化が楽しかった。また、車内ののんびりした空気も良かった。クロスシートなのに空席だらけで、思い切り足を伸ばして寝ている人も多くいたが、電車が駅に停車する度に足を戻す、そんな仕草が日本人らしくて見ていて楽しかった。停車する駅といってもホームの端には雑草が生え放題で、さびている看板は昭和風のものばかりであり、乗降者は10人を下回る程の駅ばかりであったが...
そして、電車が岩国辺りにさしかかった時に、ようやく自分にとって新幹線よりも普通列車(特に乗ってきた山陽本線)が良いと思えるものが見えてきた。海、すなわち瀬戸内海である。天気も晴れており、きれいで穏やかな海を見る事ができた。巨大な鉄橋や対岸の四国を臨みながら、電車はゆっくりと広島へ向かっていた。
次第に日が傾き、海は光を反射して輝き、車内は混み合ってきた。時刻表を見ると、もうすぐ広島に着く時間であった。電車は次第に生活路線としての姿を見せるようになった。もう足を伸ばす人も見えず、立つ人が目立つようになり、のんびりした空気もなくなった。だが、そうした変化もまた新鮮なもので良かった。
そして下関から広島まで、4時間かけて走った電車は定刻通り広島駅に到着した。それにしても日本の列車のダイヤ運行の正確さは素晴らしいと思う。今までヨーロッパで乗ってきた当然のように2、30分遅れる電車に慣れると、つい感激してしまう。
6時間の列車の旅であったが新幹線や特急では味わえない新鮮な体験をする事ができた。どうしても疲れは残るが、疲れ以上に目にした光景一つ一つがよく残る。
日本列島1周が次の目標。楽しみである。

(高等部1年生 男子)
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