球技大会『入学式からたった二週間で行われる球技大会の意味。』

球技大会『入学式からたった二週間で行われる球技大会の意味。』 球技大会『入学式からたった二週間で行われる球技大会の意味。』
私は高2でこの学校に入ったので、今回が二回目の球技大会だった。去年の球技大会と、今回とでは、私にとって全く違うものだった。
去年は初心者で、先輩についていくだけだった。今年はキャプテンを支えつつ、下学年をひっぱっていかなくてはいけなかった。
スポーツが大好きで、負けず嫌いな私にとって、球技大会は、たかが球技大会、されど球技大会。一週間前から、球技大会のことを考えるだけで胸が苦しかった。まるで恋をしたみたいだった。就寝後なかなか寝られなかった。
私のチームは、女子バスケ部キャプテンと、バスケ部員一人、そして新入生二人で編成されていた。正直、不安だった。私たちだけで、チームをつくれるのか。
そんな時、球技大会の意味を考えた。どうして小5から高3までが一緒にやるのか、どうして入学式からたったの2週間でやるのか。それは、考えても答えがなかなか出せなかったが、練習がはじまってすぐに分かった。そういえば、私も去年この球技大会で、立教に慣れてすごく楽しかったなと思い出した。
そこで私とキャプテンは全員で勝とうと決めた。ボール運びが得意なキャプテン、背が高い私、コツをよく知っているバスケ部員、走るのが速い新入生、運動神経が良い中学1年生。この5人の良いところを生かして、勝負をしようと決めた。今では、この5人が同じチームで本当に良かったと思う。
また、私は立教生の良さを感じた。前夜祭では一人ひとりにTシャツを配るときに、みんなで盛り上がった。当日も、たまたま同じ色のチームになっただけなのに、みんな大きい声で応援してくれた。名前を呼ばれた時は本当に嬉しくて、疲れてもう走れないと思っていたのに、急に力が沸いた。逆に自分も他の競技の人を必死で応援した。これは、去年も今年も自然とやっていて、立教の良い伝統だと思う。
この球技大会で、バスケを頑張ってよかったなと思ったし、立教にいられて本当に幸せだなと感じることができた。
(高等部3年生 女子)