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立教生が綴る英国寮生活

ミレースクール短期交換留学:「嬉しいことは倍返し 」


 「こんにちは」
あどけない発音の日本語で、私たちに話しかけてくれるミレーの生徒はたくさんいた。バディーではなくても、学年が離れていても、人種が異なっていても、笑顔で話しかけてくれた。ミレーを訪れ、私はたくさんの思い出を作った。
 中でも私にとって一番印象に残っているのは、ボクシングの授業の時だ。私たちはバディーがいない学年と一緒に授業を受けた。私はボクシングを今までしたことがなかったので、ワクワクした気持ちで先生の話を聞いていた。その時私の隣に座っていた子が小声で
「こんにちは」
と日本語で話しかけてくれた。私は誰に言ったか分からなかったけれど、とりあえず
「こんにちは」
と日本語で返した。次に先生が
「日本人とミレーの生 徒でペアになりなさい」
と指示をした。それを聞いて、私の隣に座っていたミレーの子が
「一緒にやろ」
と私に言ってくれた。私はその子とペアになり、一緒にボクシングや縄跳びをした。授業が終わる際に体育の先生が
「みんなで写真を撮ろう」
と言った。みんななんとなく日本人は後ろ、ミレーの生徒は前、という感じに並んだ。さっき私とペアになった子は私の二列前に座っていた。けれどその子はふと後ろを振り返り、私を見て私の隣に来た。嬉しかった。写真撮影が終わり、私は
「じゃあね」
と言って更衣室に入った。その後私が着替えている時に、さっきの子が私のところに来て
「今度電話して。これ私の電話番号」
と言った。私は戸惑った。しかし同時に嬉しかった。私は今 まで日本人以外にこんなことを言われたことがなかった。そのことを父に言うと、
「今度は相手の子のようになれるといいね」
と言った。確かに私は言われて嬉しかった。だから今度は自分がそういう人になろうと思った。

 バディーの子とは学校はもちろん、家でもほとんど一緒にいた。一緒にテレビを見たり、ゲームをしたり、お菓子を作った。テレビを見ている時、時々私の英語力ではよく分からない時があった。そんな時、私が質問する前に、バディーの子が
「今言っていること分かった?」
と気を遣ってくれた。そのため、私は家の中でも学校の中でも孤独感はなかった。私はこの子が私のバディーで良かったと思った。
ふと私はバディーにここまでのことをしてあげられたか心配にな った。けれどもバディーの家に行ってバディーの母親から聞いて嬉しかったことがある。それはバディーが立教に来た時の話だ。別れの時お互いに私たちは泣かなかった。しかし私のバディーは家に帰ってから泣いたらしい。私はそれを聞いて嬉しかった。たった一週間で相手に泣いてもらえるくらいの存在になったんだと思ったからである。そう思ったら安心した。

今回のことを通して、自分がされて嬉しいことを進んでできる人間になろうと決心した。けれど、すぐできるものでもないと思う。だから嬉しいことは倍返しするぐらいの気持ちでいく。私はこの交換留学に参加して思ってもみない程の貴重な体験と、思い出を心にしまって飛行機に乗った。

(高等部1年生 女子)
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