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立教生が綴る英国寮生活

経験という財産


冬休み中の12月。今年もフランスのクリスマスマーケットを屋台で買ったチュロスを片手にぶらついていた。フランスに中学1年生から約5年間住んでいるけれど、この間、次の春に日本に帰ることが決まった。

来たときはフランスのことが嫌いだった。
フランス人は礼儀正しくないように思えたし、言葉が通じないから嫌いだった。特に何かをされたわけではなかったけれど嫌いだった。けれど、フランスに住んだ期間が長くなるにつれて、自分が勝手に日本の常識を押し付けていて、いつも見ていた日本はこの世界と比べたら狭いということに気づいた。それらのことに気づいてからフランスのことが嫌いではなくなり、フランスは第2の地元だと思えるくらいになった。
フランスに来て様々な場所に旅行して、この世界にたくさんの新しい経験を与えてもらった。クリスマスマーケットだったり、アルプス山脈でスキーをしたことだったり、サハラ砂漠を歩いたことだったり・・・。けれど、楽しめることだけではなくて、大規模なデモに出くわしたり、テロに遭いそうになった時もあった。もし自分がフランスに来てなかったらどうなっていただろうか。きっとクリスマスマーケットには行ったことがなく、日本アルプスでスキーをして満足して、当たり前の様に舗装された幅の広い道を歩いて、チュロスと呼ばれる食べ物がスペイン発祥であるということも知らず、そして、ごく身近に自分の生死に関わる危険があふれていることも分からなかっただろう。というか、日本以外にも国が存在するという事実をおとぎ話のように思っていたと思う。
日本に帰ってから、戻らない日常を夢見て後悔はしたくないから、帰るまでの短い時間に、自分の中で一番大事だと思っている「経験」という形のない土産をできるだけたくさん見つけたいと強く思っているが、帰国の時間は刻一刻と迫っている。何からすべきだろうか。

(高等部2年生 男子)

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