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立教生が綴る英国寮生活

横断歩道に見る国民性の違い


イギリスで横断歩道を渡る時、車が通りかかろうとしているので過ぎるのを待っていると、向こうが気付いてくれて、ライトを一瞬点滅させてくれる。これは、どうぞ先に渡って下さい、というサインだ。そして渡る私は軽く手をあげて感謝の気持ちを示す。

この日常的な出来事が、日本だとまるで起こらない。横断歩道は歩行者優先、という決まり事を自動車教習所で習っただろうに。運転の手本を見せるべきである警察車両までもが横断歩道を渡ろうとしている私を無視して通り過ぎて行ったのには、流石に憤りを覚えた。

日本人は交通マナーは良く守る方だし、横断歩道を歩行者が渡るのを見た事が無い訳がないのだが、どうして皆が皆、停まってくれないのだろう。大通りの横断歩道に出てみて、初めて分かった。日本の大抵の横断歩道には信号が付いているからである。

赤信号の時は停まれ、青は進め、そう教え込まれたドライバーにとって赤信号の無い所はすべて「進め」を意味するのだと思う。義務的な決まり事はきちんと守るかわりに、そうでないものは無視する。義務でないからだ。

一方イギリスでは自動車は赤信号を一応守るが、制限速度は全く気にしないし、歩行者は赤信号を律儀に守る日本人と違い、平気な顔で渡っていく。だが、道は譲ってくれるのだ。義務は必ずしも守らない。自分の判断と責任でするべきこと、しても良いこと、駄目なことを決めるのである。日英両国の国民性の違いが理解できた瞬間であった。

どちらの国民性が良いとも言えない。そのような物に優劣などつけられないのだ。けれども日本人はこれまでの「決められたことしかしない」主義をそろそろ見直すべきだと思う。優先席というものは、その主義の代表たるものだ。個人の判断責任で物事を行ってこそ、日本人はより良い日本を作れると思う。

(高等部3年生 男子)

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