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夏季休暇中読書感想文 金賞受賞作品「良い人と悪い人」


終業礼拝で夏休みの読書感想文の優秀者、金賞2名と銀賞1名が表彰されました。その中から金賞を受賞した中学部1年生の作品をご紹介します。

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「良い人と悪い人」

 僕が『坊っちゃん』と出会えたのは、3年生です。最初は読む気がなくて、部屋のすみから取り出した難しい本でしたが、5、6年生と時間をおいてから読むと意味が分かってくるようになり、中1になると筆者、夏目漱石の描きたかったことも読み取れるようになったかな、と思います。
 『坊っちゃん』を読んで漱石は、良い人、悪い人を描きたかったのかな、と思いました。なぜかというと、親ゆずりの無鉄砲で、素直な坊っちゃん、それとは反対に表はやさしいが、裏はずるがしこい赤シャツなどと、はっきりといい人、悪い人を描いているからです。

 では、良い人と悪い人との違いは何なのでしょうか?
 僕から見ると、まず良い人は、調子のいいことを言わず、うそをついたり、ごまかしたりを嫌う人です。次に悪い人は、表面は良い人だけれども、調子の良い事を言っているだけで、それがばれたらごまかしたり、無かったように知らんふりをしている人です。
 ここから出る問いは、まず初めに、なぜ良い人はうそをつくのが嫌いなのか? 次に、人間は良い人と悪い人に分けられるのか? 最後に、どうして悪い人は調子良くするのか?

 初めの問いは、良い人はうそをつくと後で悔いたり、自分の信らいを失ったりするのをよく知っているからだと思います。
 次の問いは、表面上だけだと、流石にわかりませんが、中をよくみてみると、分けられるような気がします。
 これは僕の小学生のころの経験ですが、ある時とても仲の良かった友達に家の鍵をかくされました。別にけんかする理由もなかったのに、一番信らいの出来る人から裏切られるのは、とても悲しいことでした。
 さて、では最後の問いは、多分相手から信らいを得たいだとか、相手と上手に関わりたい、という思いが、つい出てしまうからだと思います。誰だって、最初から相手に嫌われたくないし、自分のことを尊敬してもらいたいと思います。なのでついつい調子の良いことを言ってしまい、結果的に信らいを失ってしまう、ということになってしまいます。

 このように人との関わりを考えていくと、赤シャツのような人は良い人になりたい、という思いが強すぎるのであのような陰口や、裏でコソコソと悪事を働いてしまうのです。それとは逆に坊っちゃんみたいな人は、うそをついたり、調子の良いことばかり言っていると、ろくな事にならないし、正直に言いにくいことでもあえてきちんと言うことにより、結果的に得をするし、言われた相手も得をする、ということを分かっているので素直な人になれるのだと思います。
 人生の分岐点。素直な坊っちゃん、悪事を働く赤シャツ、どちらになるか、一度考えてみることをおすすめします。

(中学部1年 男子)
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