キャロリング:会場がひとつになった瞬間

キャロリング:会場がひとつになった瞬間 キャロリング:会場がひとつになった瞬間 キャロリング:会場がひとつになった瞬間
12月5日、2学期終業式の前日。この時期のイギリスは、午後4時にもなるとすっかり暗くなっています。
今日は全校行事のキャロリング。全校生徒皆で白い息を吐きながらELMBRIDGEまで移動すると、優しいクリスマスイルミネーションが迎えてくれました。ELMBRIDGEは、学校の近くにある、英人のお年寄りの方々が共同生活をしているコミュニティです。立教英国学院では、毎年この時期にこのコミュニティのホールでクリスマスを祝って合唱します。
この日のために、聖歌指導のメンバーを中心に一所懸命準備してきました。曲目は12曲もあり、英語の難しい歌も多くあります。練習ではその英語の歌のときにどうしても声が小さくなってしまい、生徒たちは聖歌指導メンバーに励まされながら、練習を繰り返してきました。
本番は、カルテットによる合唱から始まりました。前日に立教で行われたスクールコンサートに来てくださったELMBRIDGEの主催者の方が、この合唱をとても気に入ってくださったそうで、そのリクエストに応えました。静かな夜のホールに美しいハーモニーが響き渡ります。
続いて、小学生のハンドベル。緊張するものですが、先輩達が見守る中、見事に演奏しました。
場が温まったところで、全校生徒の合唱開始。ヨーロッパの聖夜にふさわしい厳かな曲や、クリスマスのワクワク感を歌ったポップな曲。
苦戦した英語の歌詞もスムーズに歌うことができ、ELMBRIDGEの皆さんから「年々英語が上手になっているね」とお褒めの言葉を頂きました。
曲目には日本語の歌も混ざっています。言葉のひとつひとつはわからなくても、気持ちは伝わったはず。
最後の12曲目は “The twelve days of Christmas”。なんと12番まであるという、明るい曲調ですがとても長い曲です。しかし曲が進むにつれ、生徒達の歌声は疲れるどころか力を増していきます。そのリズムに合わせ、会場の皆さんも体が自然と動いていました。最後まで歌いきると拍手喝采。会場がひとつになった瞬間でした。
最後は、ELMBRIDGEの皆さんから「あけましておめでとう!」と日本風の挨拶で締めくくりました。
期末テスト、学期末行事と忙しい12月でしたが、気づけば2015年はすぐそこまで来ています。
生徒達は再び静寂に包まれた夜のELMBRIDGEを後にし、行きよりも温まった心で学院に帰っていきました。