高等部3年アウティング 〜「これぞロンドン!」を巡る旅〜

高等部3年アウティング 〜「これぞロンドン!」を巡る旅〜 高等部3年アウティング 〜「これぞロンドン!」を巡る旅〜 高等部3年アウティング 〜「これぞロンドン!」を巡る旅〜 高等部3年アウティング 〜「これぞロンドン!」を巡る旅〜
高校3年生、学院生活最後のアウティングはロンドン。今年は予約の都合で2回に分けていくことになりました。その分楽しみも2倍です。
1回目は10月10日(金)、グループ行動が中心で、ロンドンで昼食を食べるところから始まりました。急ぎ足で観光名所をめぐるグループ、のんびりショッピングを楽しむグループ、ひたすら食べまくるグループと様々です。最後のロンドンを楽しんでやろうと、それぞれのグループは前日からああでもないこうでもないと計画を立てていました。アウティングやホームステイで何度も訪れたロンドン、計画なら任せてといった調子です。自由時間を無駄にすまいとロンドンを文字通り「駆け巡った」班もあったとか。「あんなに走ったのは生まれて初めて!」と、疲れたけれど満足そうな顔を見せていました。
昼食後、最初の集合は大観覧車、ロンドンアイ。この日は10月のロンドンにしては珍しくいい天気で、予約はしてあったものの順番待ちは長蛇の列。他愛のない話で盛り上がりながら順番を待っていると、いよいよロンドンの街並みを一望できる空中へ。一つのカプセルは30人乗りなので、贅沢に1クラスで1つ貸切です。360度大迫力のパノラマに、生徒の間から自然と歓声がこぼれます。
「ヒースロー空港はどこかな?」「あの建物、去年の夏に行ったな」これまでの思い出を振り返りながらロンドンの街並みを一望。18歳になっても素直に感動してくれるのは嬉しいもの。満面の笑みで記念写真を撮りました。
夜は皆でミュージカル、『オペラ座の怪人』を鑑賞。演目はもちろん全て英語ですが、ストーリーを理解できるあたりはさすが高3生。内容には賛否両論、昨年見た「レ・ミゼラブル」と比較しながら、「あそこのセットは……」「いや、あの演出が……」などと、帰りのバス内は白熱の論議が繰り広げられていました。みんながすばらしいミュージカルの世界に浸り、ロンドンを巡った疲れなんてなんのその、帰りの2時間にわたって話はやみませんでした。
2回目は10月29日(水)の国会議事堂見学。あの有名なロンドンの目玉、ビッグ・ベンを擁する国会議事堂内部に入れる貴重な機会です。イギリスで育った身として、イギリスの政治を理解していなければ大学で笑われてしまいます。ガイドはもちろん英語。聞き慣れない政治用語に真剣に耳を傾けていました。
世界史を学習している生徒にとっては、勉強した歴史が目の前に現れる機会。ガイドさんの話は、1066年のノルマンディー公ウィリアムによるノルマン・コンクエストから始まり、1834年の大火によって焼け落ちてからの国会議事堂の再建、第二次世界大戦、その後から今に至るまでの話…。建物の話から政治の歴史まで、ちょっとした小話も交えながら話してくれました。
今回は下院は閉まっていたので、上院のみの見学でした。上院は赤と金、下院は緑と木の色を基調とした部屋になっています。豪華な金色の装飾に赤色のソファはさすが貴族院といった豪華さでした。見学の道すがら、テーブルを囲んで話し込む上院議員の姿も目にすることができ、イギリスの政治を身近に感じたひと時となりました。
その日の昼食はクラスメイトと行く最後のロンドン。指示は無かったのですが、クラス全員で食べることを事前に決めていたそうです。幹事は大変でしたが、予約から注文まで自分たちでこなしていました。いつの間にか、こんなにも頼もしくなっていたのですね。
学院生活最後のロンドンを満喫し、それぞれの進路に向けて猛チャージです。