「卒業式を前に」今だからこそ心に響く、昨年度高校3年生が語る立教への思い

「卒業式を前に」今だからこそ心に響く、昨年度高校3年生が語る立教への思い

正直、自分がもうこの学校を卒業することが信じられない。春休みが終わったらまたここに帰ってくる気がするくらいだ。休みが終わったらまたイギリスに行く、この5年間でこれは僕にとってもはや当たり前のことになっていた。しかし僕は卒業式を最後にここを去る。学校にいる間はいつも早くこの学校を卒業して、大学生になりたいと思っていた。だが、今の自分の気持ちを正直に書くと、ここを去ることが本当に悲しい。そして、憧れていたはずの大学生になることが不安なのだ。もし叶うならば僕はこのクラスでずっといつもみたいに馬鹿をやったり、時にはまじめな話をしたりして楽しく過ごしていたい。しかし、それは無理な話であって、これからは各々の道を進まなければいけない。僕も楽しかった思い出にばかり浸るのをやめて進まなければならない。
それでもやはり今までとは全く違う生活を送ることに不安を覚える。しかし、この学校で経験し、培ってきたたくさんのことがあるので僕はなんとかやっていける気がする。例えば、協調性。これは全寮制のこの学校だからこそ学べたことである。もしここに来てなかったら周りを気遣うという大切なことがあまりできなかっただろう。他にも常に友人と一緒にいたからこそ日本の学校以上の人とのつながりを手に入れることができた。書き始めると自分が本当にたくさんのことを得てきたことを実感する。今まで一緒に過ごしてきたクラスの皆、後輩、先生方には本当に感謝しています。5年間、本当にお世話になりました。また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。