「雨にも負けず風にも負けず」:泣き笑いを共にする仲間との時間、立教生活最後のOPENDAYを終えて。

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 高校3年生として立教英国での最後のオープンデイ。当日の二日前から参加した私達は、限られた時間の中で精一杯のおもてなしを計画した。各教室、テントのデコレーションからキッチンお手伝い用のエプロンまで、9人分のエプロンを半日で作り上げることができたのは、クラスの団結力としか考えられない。
 そして迎えた当日。起きた瞬間に聞こえた雨の音に私は嫌な予感を感じた。礼拝を終えても降り続く雨、テントでの販売を担当していた私は、室内への移動を覚悟していた。すると、オープンデイ開始時刻の10時になった途端に雨が止み、虹が出た。これは、私達へのエールなのだと受け取り、外での販売チームは保護者の方々と共に外での販売を続行した。途中風にテントを壊され、骨組みの折れた部分を補強するなどしながら協力して、どうにか完売までたどり着いた。悪天候の中にも関わらず来て下さった、たくさんのお客様が喜んで帰っていかれるのを見て、達成感と喜びを感じた一日だった。
 とにかくめまぐるしく過ぎて行った3日間、下級生の頑張りを影でそっと見ながら、ほほえましく思ったり、もどかしく思ったり、自分達の頑張りをなつかしく思ったりしているうちに卒業が近くなってきていることを実感した。
 立教のオープンデイ期間は、フリープロジェクトで優勝した劇企画のテーマにあったように、泣き笑いを共にする仲間との時間であると思う。高校3年生は、直接の活動は少なくても、後輩を見てそのことを改めて実感させられ、またその立場になってこそ真に仲間の大切さを知るのだろうと思った。
 あっという間に片付けてしまった静かな教室棟に一つだけ明かりがついている。また静かな戦いがはじまった。
(高等部3年 女子)